輸入車/注目の輸入車試乗レポート

オーナー訪問No.7 三村さんのデイムラー W6(2ページ目)

知的で芸術にも造詣の深い三村さんが選んだクルマは、デイムラー ダブルシックスだった。そしてご自宅の高層マンションの眼下には、素晴らしい東京の夜景が広がる。

執筆者:松本 明彦

憧れて手に入れたデイムラー ダブルシックス

愛車 デイムラー ダブルシックス。フルーテッドグリルと言われる、縦溝の入るグリルはデイムラーの特徴。

「クルマはその人のライフスタイルを表現します。最初の夢のクルマは、70年代のロールスロイスらしいロールスロイスでした。機械的な、人間がメンテナンスできる、いじる楽しみのあるクルマがいいですね。コミュニケーションできるような・・・」と語る三村さん。

バーウォールナットには象嵌細工。木目は左右対称だ。

レザーは最高級のコノリー社のオートラックスをふんだんに使う。

そして自分で運転するクルマを探すうちに、ジャガーのショールームでデイムラーに出会う。「濃紺のボディカラーにマグノリアのインテリアとパイピング。即決でした」。

マグノリアのインテリアカラーに、ボディ色と同じ紺のパイピング。ドア部のウォールナットにも象嵌細工が施されている。照明も暖かい光だ。

現存する英国最古のブランドで、英国王室の御料車だったデイムラーをジャガーが傘下に治め、以降ジャガーの最上級車種を別ブランドとし、デイムラーと呼ぶようになる。基本フォルムはジャガーと同じながら、フルーテッド(縦溝彫り)グリルと呼ばれる縦溝の付いたグリル、より豪華な本革内装、より豪華な本木目、より静かでパワフルなエンジンを特徴とする。

繊細で細いシフトレバー。左右対称の、クロームのアッシュトレイ。そして左右対称の木目。

三村さんの乗る91年式デイムラー ダブルシックスは、粛々と回る5.3Lの12気筒!エンジン。フルーテッドグリルは職人が手で叩き出し、クロームのサイドモールも職人が手で貼っていた時代だ。インテリアのレザーは、コノリー社の最上級オートラックスをシート以外にもふんだんに使う。ウッドはバーウォールナットにゴールドラインの象嵌細工入り。この木目だけでなくセンターコンソールのスイッチ類、そしてトランク左右に2つ付く給油口までもが全て、左右で対称になっている。クロームの繊細で細いシフトレバー、アッシュトレイ、引き出して使うパーソナルランプも味がある。現代の高級車と比べても、手のかかった凝った造りだ。

リアの引き出し式のパーソナルランプも、クロームの凝った造りだ。
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