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最高速度246km/hが半額! アルファ147GTA(2ページ目)

ホットハッチといっても、普段使いから峠攻めまで幅広く対応できるクルマも存在します。今回取り上げたアルファ147GTAなどはまさにそう。新車時400万円以上したこの車も、そろそろ熟してきました。

籠島 康弘

執筆者:籠島 康弘

中古車ガイド

BOSEサウンドシステムなど快適装備もばっちり

アルファロメオ アルファ147GTA シート
専用のバケットタイプのフロントシートには、イタリア製スポーツカーの伝統的な水平方向ストライプが施されています……と、書くとただ硬派な感じがしますが、シートヒーターが備わるなど、スパルタンなだけのホットハッチとは一線を画します
「レーシングカー並みの動力性能やブレーキ性能を備えたアルファ147」とメーカーが謳うこの車は、しかし見た目では大きなリアウイングやら大きく張り出したフェンダーなどがなく、さほど派手ではありません。実際、メーカーも「オリジナルの良さを生かしながら、高速走行時の運動性のに欠かせないエアロダイナミクスへの検討や、サスペンションとエンジンのポテンシャルアップから必要となった最小限のモディファイにとどめられています」と言います。

ですから、バックミラーにこの車が移ったとき、その147がGTAかどうか一瞬では判断できませんが、気がつく前にきっとアルファV6の官能的サウンドを聞きつつ、その後塵を拝することになるでしょう。何しろ2000回転以下でも6速ギアのまま加速できるというトルクフルな性能の持ち主なのですから。

もちろん、中身はノーマルの147とは別物と言っていいほど手が加えられています。たとえばサスペンションは、基本レイアウトは同じながらも、ジオメトリーをはじめ、すべてのセッティングは一新され、専用に設計されたダンパーや、ステアリングリンケージの結合ポイントなどの変更、より太いスタビライザーの採用など、すべて専用にリニューアルされています。

アルファロメオ アルファ147GTA ホイール
エンジンのパワーアップに伴い、ブレーキ性能は大幅アップ。キャリパーはブレンボ製、フロントディスクは直径305mm、リアは276mmと大径化され、足回りも専用チューン&ローダウンが施されています。また専用17インチアルミに225/45R17のワイドタイアを履きます
とはいえ、カリカリのホットハッチではないというところも147GTAの長所。デュアルオートエアコンや、8スピーカー+サブウーハー付きBOSEサウンドシステム、10連奏CDチェンジャー、ステアリング上のオーディオスイッチ、雨滴/結露/臭気センサーなど快適装備はたっぷり。この辺が精神論的な国産ホットハッチとは違って、陽気なラテン系ならではのホットハッチです。

また安全装備は、横滑り防止のVDCをはじめ、加速時などの駆動輪スリップを防いで適切な駆動力を確保するASR(アンチスリップレギュレーション)や、シフトダウン時のエンジンブレーキトルクを制御して、路面グリップが低くても駆動輪のホイールロックを防ぐMSR(エンジンブレーキトルクコントロール)、さらにブレーキアシスト機構(HBA/ハイドローリックブレーキアシスト、デュアルエアバッグにサイドエアバッグ、ウインドウエアバッグなど、かなり充実しています。

こんな時代だからこそ、出来ればクルマはオールマイティな一台を選びたいもの。そうなるとつい先入観で、ホットハッチ=NGと思い込みがち。ところが147GTAであれば、普段使いでも不自由なく、しかもその気になれば楽しめます。もし奥様も運転なされるのなら、セレスピードを選択する方法まであるのです。まさにジュリアスプリントGTA同様、通勤にも使えるレーシングマシン。

このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。

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