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3年経たずにもう半額!マークXジオ(2ページ目)

新しいジャンルの車としてデビューしたものの、ミニバンのカテゴリーに入れられて苦戦しているトヨタマークXジオ。しかし中古車になればこの車の魅力がさらに倍増します。

籠島 康弘

執筆者:籠島 康弘

中古車ガイド

ウィッシュより安く上級“ミニバン”が買える!?

トヨタ マークXジオ  インパネ
マークXを名乗る以上、室内の仕立ては上品なものです。プッシュボタンを押してエンジンをかけるとメーターの白い指針が一度MAXまで回ってから戻る、なんて演出も。また3.5Lの6AT車だけでなく、2.4LのCVT車もシフトレバーはゲート式。坂道を下る際に「もう少しエンジンブレーキを……」なんて時に便利です
デビューは2007年9月ですが、実は2005年の東京モーターショーにおいて「FSC」というコンセプトカーで登場しています。その際のコンセプトは市販車と同じで、ワンモーションの未来的なフォルムと新しいカテゴリーということが評判になりました(評判が良いからこそ、市販化したわけですが)。ところがいざ市場に出てみると……だったのです。

これは私見ですが、当時の世の中はまさにミニバンの、しかもスポーティミニバンの新型車を待ち受けていたのではないでしょうか。ホンダオデッセイという巨人がいて、そこに一度はイプサムで戦いを挑んで負けたトヨタが、3列シートを備えた新しい車を出すとなれば、「オデッセイキラーか?」と周りが期待するのは無理もありません。

しかし今思えば、トヨタは最初からオデッセイ相手にこの車を出したのではないことは明らかでした。何しろ「子離れ世代がメインターゲット」と明確に言い切っていたのですから。ですが、トヨタが考えたターゲット層には、ジオはアバンギャルド過ぎたようです。ジオよりセダンのマークXやクラウンだったのでしょう。実際、デビューから1年ほどでCMが突然タキシードを着た金城武になったのは、子離れ世代を諦めたという証でした。

トヨタ マークXジオ  独立4座
大ぶりな座面がこのように4つ並ぶと、高級なセダンとしてのジオの特徴がよくわかります。後席にも大型のアームレスト、スライド&リクライニング機能が備わり、快適に過ごせます。ジオを買うなら、オススメはこの独立4座(つまり6人乗り)モデルです
CMの狙いとしては、30過ぎてもたくさんの友達と遊ぶ独身男性でしょけれど、むしろこれから子育てが始まる人、それこそ今現在ウィッシュを検討しているような方にオススメしたいです。何しろ中古車なら、新車のウィッシュより十分安く買えるわけですから。車としては2.4L、または3.5Lクラスにふさわしい質感です。ブラックヘアライン加工やシルバーを上手く使った室内、凝った照明を持つオプティトロンメーター、左右独立フルオートエアコンは全車標準装備。サイドエアバッグやサイドカーテンエアバッグ、S-VSCも全車標準です。ウィッシュクラスとは中身が違うんです。

また、セダンと考えれば室内の広さはとても魅力的。何しろマークXやクラウンよりも前後席間が広いのですから。さらに2列目がセパレートタイプのモデルを選べば、リムジン並みの快適さを同乗者に提供できます。ですから、たま~に3列目を使う程度の方(というか、現在ミニバンに乗っている人ってだいたいそうですよね?)にはぴったり。

……なんて書くと「結局ミニバンかよ!」ですけれど。いえ、セダンの新種と考えたほうが、この車の魅力がよくわかるのは間違いありません。さらに魅力がよくわかるのは、中古車で安く買うということ。その点では、予算の都合でウィッシュ止まりだったけれど……という人には、魅力的な“ミニバン”だと思いますよ(結局、ミニバン……)。

このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。

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カーセンサーnet
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