5.5Lモデルよりも大きなトルクが魅力
本革で巻かれたシフトノブはアルミ製、ブラックバードアイのメープルウッドパネルを用いた室内など、さすがは高級車というインテリア。スピーカーは9つ、VICS/ETC対応ナビや、クルーズコントロール、電動チルト&テレスコ、左右独立オートエアコンなど快適装備は十分備わっています |
しかし、このCDIの特徴は、なんといっても「長距離を走っても疲れにくい」ことにあります。3LのV型6気筒DOHCのディーゼルターボエンジンは、最高出力こそ211psと普通ですが、最大トルクは55.1kg-m。これを2400回転で達成するのです。ですから100km/h巡航では1500rpm程度しか回りません。まさに「ペダルに足を乗っけておく」だけで、スーッとどこまでも(燃費が良いので途中の給油をほとんどしなくて済むので)行くことができるのです。
ちなみにこの55.1kg-mは、5.5LのV型8気筒を積むE550の54kg-m/4800rpmより大きい数値です。それをE550よりもグッと低い回転数で叩き出します。足を乗せておけばスーッと進むだけでなく、ひとたび踏み込むとそれはそれは……という加速力を発揮してくれます。
新型に備わるBlueTECはありませんが、それでも酸化触媒、高性能粒子状物質除去フィルターを採用することで、ガソリンエンジンより少ないCO2排出量と、NOx・PM法をはじめとする日本の排出ガス規制に適応しています |
さて、先日登場したBlueTECはというと、同じ3LのV型6気筒DOHCディーゼルターボエンジンを搭載しています。最高出力も最大トルクも同じです。7速AT(7G-TRONIC)も同じです。違うのは、ディーゼル排出ガス処理システム「BlueTEC」が備わったこと。これは排出ガス中のNOxと粒子状物質、さらにCO2も低減してくれるというもの。つまり、さらに環境に優しくなったわけです。このため2009年10月に施行されたポスト新長期規制もクリアしています。
「じゃあクリアしていないCDIはどうなるの?」という方もいらっしゃるでしょうが、ご安心ください。このポスト新長期規制は新車の販売に対して行われる施策であって、すでに販売されたCDIには関係ありません。これから中古車として購入しても全然走ることができます。
このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。
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