中古車/おすすめの中古車

ジウジアーロ作の現行が100万円以下!(2ページ目)

コンパクトカーや軽自動車は不況の中でも根強い人気。しかし忘れ去られたかのように、コンパクトカーの名車が中古車でおいしくなっています。巨匠ジウジアーロが手がけたにも関わらず……。

籠島 康弘

執筆者:籠島 康弘

中古車ガイド

充実の安全装備に気の利いた装備とお買い得感あり!

フィアット グランデプント 内装
これだけ大きなサイズなのに、定員は5人ではなく4人。贅沢に空間を使えます。後席は倒すとラゲージのフロア面とフラットになる造りながら、座った人の体重分布に適応する、異なる厚みを持つクッションを採用。ISOFIXのチャイルドシートアンカーも標準装備しています
そもそもグランデプントのスポーツは新車時価格が209万円。一番安いデュアロジックの標準グレードが179万円でしたから、119.7万円スタートのフィットとは格が違うと言ってもよいでしょう。その差は、やはり装備に表れています。

例えば安全装備の充実ぶり。コンパクトカーを、特に新車で購入しようという人の中には、安全装備を多少省いてでも安いグレードを求める人がいますが、グランデプントなら心配無用。特に中古車となれば、その価格で国産コンパクトカーにはない安全装備が備わっているのですから。

まず運転席&助手席エアバッグは当たり前。加えてサイドエアバッグとウインドウエアバッグ(側面衝突時に乗員の頭部を保護)が全車標準装備です。さらにアクティブヘッドレストがデュアロジックの標準グレードを除く全車に標準装備され、ちょっと走りたくなるスポーツにはESP(横すべり防止装置)が備わります。ちなみにグランデプント、世界で最も厳しいといわれるEuro NCAPで最高ランクの5つ星です。

フィアット グランデプント シート
フツーの車のフツーのインテリアなのに、なぜか上質感やセンスの良さを感じないではいられないインテリア。写真は上級グレードのレザーシートが奢られていますが、ファブリックでもプラスチックの扱い方も、何もかもが、確かに違うのです
細かな気配り装備もこの車の特徴。例えば雨の日にバックしようとギアをリバースに入れると、リアワイパーが自動でサッと一拭き。またルームランプをつけっぱなしで車を離れても、自動的に消灯してバッテリー上がりを防いでくれます。さらに車を降りてからもヘッドライトとテールランプが点滅して、家に入る道を照らしてくれる機能まであるのです(フォローミーホーム、なんて洒落た名前の機能です)。

こんなチャーミングなイタリアンコンパクトの現行モデルが、安いんです。例えば原稿執筆時点での最安値は79.9万円のスポーツ。2006年式で走行距離は3.6万kmとまだまだこれからの車です。もちろん修復歴はありません。逆に最も高いものでも128万円の2006年式/走行1.3万km/修復歴なしのメガとなります。

ただし、物件数がとても少ない。上記の時点でわずかに8台。グランデプントの2年前に出たニューパンダや、2年後の2008年に登場した500(チンクエチェント)という個性の強い2台に挟まれたカタチで、ジウジアーロのシンプルなデザインが見逃されてしまったのでしょうか、新車販売はさほど伸びていません。だからこそ中古車が少ないわけですが、逆に見つけたら即買い&早い者勝ちの状態です。

知名度は低いとはいえ、見れば誰もが「お!お洒落な車だね」となるグランデプント。中古車は今、とてもおいしくなっています。国産のコンパクトカーや軽自動車ばかり探している場合じゃありませんよ。

このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。

【関連リンク】
カーセンサーnet
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