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ジウジアーロ作の現行が100万円以下!

コンパクトカーや軽自動車は不況の中でも根強い人気。しかし忘れ去られたかのように、コンパクトカーの名車が中古車でおいしくなっています。巨匠ジウジアーロが手がけたにも関わらず……。

籠島 康弘

執筆者:籠島 康弘

中古車ガイド

見ても乗っても楽しいコンパクトカーが半額以下!

フィアット グランデプント フロント
スッと伸びたフロントノーズのデザインは、同じジウジアーロ・デザインによるマセラティ・クーペに似ているとも言われています。コンパクトカーながらグランドツーリングカーのモチーフを巧みに使った秀逸なデザインです
気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回はフィアットグランデプント(現行)を取り上げます。エコカーブームでホンダフィットをはじめとした国産コンパクトが人気ですが、イタ車コンパクトを忘れてはいけません。カーデザイナーの巨匠ジウジアーロ率いるイタルデザインとフィアットによるイタリアンコンパクト、しかも現行モデルがもう半額以下で狙えるのです。

フィアットでジウジアーロが手がけた車といえば名車パンダ(初代)があります。また初代VWゴルフも彼の手によるもの。つまりこの人、コンパクトカーはかなりお得意です。「グランデ」という名の通り、プントより少し大きなサイズながら、デブらず、むしろスポーティさを感じさせるスタイルにまとめた手腕はさすがのひと言。何しろ全長4050mmx全幅1685mmx 全高1495mmというサイズは、フィットより105mm長くて10mm幅広で、背だけは30mm低いというスタイルなのですから。

日本デビューは2006年6月。まず1.4L 16V+6MTのスポーツのみでの登場でした。同年10月にはデュアロジック(2ペダル5MT)搭載モデルが追加されます。装備の違いで標準・メガ・ギガ・テラ(右になるほど上級グレード)の4グレードが増えましたが、これらはスポーツと同じ排気量の1.4Lエンジンながら、8Vでした。

フィアット グランデプント  リア
室内のパッケージングが優秀なのは、初代パンダや初代ゴルフを手がけたジウジアーロならもはや当たり前のこと。広報資料には前席に186cm、後席に182cmの人が座っても十分なスペース、と謳っています。そんな大柄な人が日本で一緒に車に乗ること、あります?
この辺に、見た目だけでなく走りもスポーティなんだよね、という自信がうかがえます。何しろ最初のスポーツが登場する際に「秋にはデュアロジックモデルを入れますが……」と言いながらの「まずは6MT車に乗ってください」です。実際、スポーツはホットハッチではありませんが、イタリアンコンパクトらしい素直でスッとコーナーを駆け抜ける楽しさのある一台。タイヤサイズも205/45R17と、やる気があります。

一方デュアロジックモデルは同じように素直なハンドリングで、かつ普段はAT車と同じように扱えながら、いざとなれば積極的にシフトチェンジしたくなる車。できればなるべく高回転をキープして、心地よいエンジン音を聞いていたいという、実用車でいながら楽しさを忘れていないモデルなのです。平日お買い物や子どもの送り迎えしかしない妻は、休日ご主人が密かに楽しんでいることを知らない……そんな車です。

ハマると深いイタ車コンパクト。しかも見た目や楽しさ以外に、まだまだ国産コンパクトカーにはない魅力がたっぷりあります。それを次ページでさらに見ていきましょう。
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