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V12のCL600がもう1/10以下!(2ページ目)

とどまるところを知らないエコカーブームと不景気は、とうとうM・ベンツ最上級クーペまでも沈めた!? デフレの今こそ、高いものを安く買える最大のチャンスだ!

籠島 康弘

執筆者:籠島 康弘

中古車ガイド

S320にもクラウンにもない贅沢な時間が流れる室内

M・ベンツCLクラス フロントシート
フロントの2席には腰椎部をマッサージしてくれる機能と、内蔵された8個の小型ファンによって座面と背もたれに空気が送られ、シートの温度と湿度を快適に保ってくれる機能が付いています
CLの歴史はSクラスの旧々々型で登場したSECから始まりました。旧々型でSクラスクーペという名称となり、そのマイナーチェンジを期にCLとして独立。今回ご紹介するのはCLとしては2代目のモデルで、ベースは旧型Sクラス。柔和な顔立ちの旧型Sクラスに対し、スポーティなイメージの丸目4灯を持つのが特徴です。

最上級クーペにふさわしい丁寧な仕上げの本革(CL600はよりやわらかいナッパ・レザー)は、シートだけでなくアームレスト、インパネ、ドアトリム、サイドドリムにと、惜しげもなく使用され、またウォールナットパネルは随所にあしらわれています。オートエアコンは左右独立なだけでなく、センサーにより太陽の位置に応じて空調を調節するという快適機能を装備。そのほかBOSEサウンドシステム、クルーズコントロールなども当然のごとく標準装備しています。

全長が5mちょうど、全幅1855mmという巨艦にもかかわらず、リアは贅沢にもセパレートタイプの2座のみ。贅沢な時間を共有できるのはわずかに乗員定数の4名のみということです。後席へのアクセスは前席がスライド&背もたれの傾斜が電動で行われるのはもちろん、2枚の大きなドアは、ただ横に開くのではなく、前方にズレながら開くヒンジ機構を持つため、狭い場所での乗降性を高めています。

M・ベンツCLクラス リアシート
見よ、この贅沢な後席を。可倒式センターアームレスト内にはカップホルダーはもちろん、「救急箱」が標準装備されているのです。こんなデフレの時こそ高くて良いものを買って、贅沢な時間を楽しみたいものです
さらに特筆しておきたいのはV12エンジンのシリンダーカットオフです。これはV字の片側を休ませる、つまり6気筒で走ることができるというもの。これにより燃費を向上をさせます。もちろん、ひとたびアクセルを踏み込めばただちに12気筒が運転を再開、最高出力367ps/最大トルク54.0kg-mという巨大なパワー&トルクを発揮します。

ちなみに2002年11月には5.8L V12は5.5Lとなり、代わりにツインターボを備えることで最高出力500ps/最大トルク81.6kg-mというオバケエンジンに、また2003年11月には5L V8のCL500が当時量産車としては世界初の7段ATを備えるなどのマイナーチェンジが行われています。それでもマイチェン後のCL600は345万円から、CL500は258万円から見つかります。上記変更時の新車時価格がCL600で1630万円、CL500が1235万円ですから、2003年式や2004年式ということも考え合わせると十分お買い得感があります。

このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。

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カーセンサーnet
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