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1年で40%オフ!走行0.4万kmのスプラッシュ(2ページ目)

不況とエコカーブームで、100万円以下のコンパクトカーは大人気…のはずなのに、なぜか取り残されたように大きく値落ちしている一台が! しかも自動車関係者から絶賛の名車なのです。

籠島 康弘

執筆者:籠島 康弘

中古車ガイド

ドイツ車だと思って買ったら日本車だった、みたいな一台

スズキスプラッシュ インパネ
大きなスピードメーターは200km/hまで刻まれています。またセンタークラスターにあるカップホルダーは押すとウニュっと出てくるVW風
全長は3715mmとトヨタヴィッツよりも60mm短いのですが、全高は1590mmと逆に70mm高いというプロポーション。身長188cmという大柄の人でも前席で144mm、後席で63mmのヘッドクリアランスを確保しています。これは欧州市場をメインとしているがゆえの産物です。

産物は、まだまだたくさんあります。まずシートがかなり大ぶり。ドアを開けて室内に目を落とすと、小さなボディにみっちりとシートが詰まっています。しかもこのシート、ふわふわな日本的なものではなく、ドイツ車風の硬めなもの。足回りのしっかりした剛性感と相まって、スズキが日本市場でメインターゲットとした女性からは、ディーラーの周りをクルッと試乗する程度では「なんか硬いしー」と苦情が出ると思われるほどです。

そう、乗り心地はまさにドイツ車。街乗りだけでなく、アウトバーンをドーンと走っても何の問題もないでしょう。実際、これで高速道路を大人3人で走行したことがありますが、まさにドイツのコンパクトカーに乗っているのと同じでした。オペル車のバッジが付いても何の違和感もありません。ドイツ車を買ったつもりが、エンジンルームを開けてみたら日本製だった、なんだ故障を気にしなくてもいいじゃん…とまぁ、そんな一台です。

スズキスプラッシュ リアシート
シートとドアトリムはツートンカラーで、写真のターコイズのほかに、ブラックとブルーがあり、ボディカラーによって決まります。またリアシートの背もたれを倒すと座面がダイブして下がるので、ラゲージと水平な空間を作れます
さらに、内装品質のクオリティの高さは、同社のスイフトと同じ。上の写真のブルーのインテリアは一部ボディ色にのみ与えられるものですが、とても100万円以下の車には見えない素敵なインテリアだと思います。こう言ってはスズキに申し訳ないですが、スイフトもスプラッシュも「軽自動車のメーカー」とは思えぬクオリティ。両車とも欧州市場を狙って開発されただけに、軽自動車とは何もかも違うのです。

安全装備の充実ぶりも、欧州ターゲット車ならでは。運転席&助手席だけでなく、フロントサイド、カーテンと6つのエアバッグが標準装備です。また後席の中央席にもヘッドレスト&三点式シートベルトを完備。

10・15モード燃費で18.6km/L。エコカー減税の対象車です。それが1年も経たないのにもう40%オフ…。値落ちまでオペル車並です。まぁだからこそ、エコカーブームの中で人知れずお買い得になっているわけですけれど。

このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。

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