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ジャストミニバン・トラヴィックは17万円~(2ページ目)

ファミリィカーといえばミニバン、が当たり前の世の中。とはいえ大きな車は燃費も心配だし、とはいえ小さいと長距離がつらそう…なんて人に、ぜひオススメしたいのがスバルのトラヴィックです。

籠島 康弘

執筆者:籠島 康弘

中古車ガイド

回転シートなど“曲芸”はできないが、その分性能を重視

スバルトラヴィック インパネ
2.2Lに組み合わされるトランスミッションは4AT。エコノミーモードとスポーツモード、スノーモードの切り替えが可能です。また、信号待ちなどでブレーキを踏むと、ギアが自動的にニュートラルとなって燃費を向上させます
ドイツの機能主義は乗員7人全員に、きちんと座れる7つのシートを確保。ミニバンには普段は家族3~5人で、両親が来たら7人座れることがよく求められますが、3列目がこれだけしっかりしているのはトラヴィックの大きな特徴です。このあたりは明らかに同様のサイズの国産ミニバンとは異なります。その割に3列目は、独創的なアイデアにより、収納するとラゲージがまっ平らに。普段3列目をしまっておけば、大型テレビも気軽に買いに行けます。

先述した通り、走りに関してはまったく問題ありません。そもそもがドイツ車ですから、ドアを閉めただけでもその剛性感の高さが、ほかの国産ミニバンとは全然違うとわかるはず。峠のワインディングでなくても、交差点を曲がるだけで、ロールの少ない、ミニバンらしくない走りがわかることでしょう。

シートはドイツ車らしく硬めですから、最初は同乗した家族から不満がもれるかもしれません。しかし「あなたの為だから」といなしてOK。長時間乗れば乗るほど、実は体にはこちらのほうが優しいのです。

スバルトラヴィック シート
2列目シートは、3列目を収納している状態なら300mmのスライドが可能。3列目シートはこめつきバッタのように器用に床下に収まってくれ、結果真っ平らな広々としたラゲージとして使えます
考えてみてください。ふわふわしたシートは一見優しく思えますが、その状態で、つまり上下に体がずっと揺らぶられっぱなしでドライブすれば、車から降りたときにドンとその疲れが体に降りてきます。シートが硬ければその分体が揺さぶられることが少ないのです。

シートがフルフラットになるとか、回転するといった“曲芸”がなかったのも販売が芳しくなかった原因の一つかもしれませんが、わざわざ旅先まで行って、車の中にいなくても…と考えるのは、私に子供がいないからでしょうか。

大人数で移動する時は、たいてい「街乗りでちょっと…」という乗り方より、長距離を走るもの。そういったミニバンに求められる走行性能は、ちょっと新車ディーラーの周辺を走るだけでは、なかなか評価されにくいものです。

そんな盲点に隠れていた、ミニバンの名車、トラヴィック。中古車で十分熟していると言える一台ではないでしょうか。

このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。

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