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プリウスの大幅値崩れが始まった!

エコカー減税の対象でもある現行型プリウス。ハイブリッドカーの代名詞であるがゆえ、なかなか値落ちしなかったのに、今年に入って急激に値を落とし始めた! その理由とは?

籠島 康弘

執筆者:籠島 康弘

中古車ガイド

“人気のハイブリッドカー”、ついに暴落始まる?

トヨタプリウス フロント
1.5Lエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドシステムTHSII。2L車並の発進や追い越し加速を誇ります。空力が配慮されたボディは5ドアハッチバックスタイルに。リアには後方視界を確保するためリアスポイラー下にもサブウインドウが配されました
気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回は先日ご紹介したエコカー減税にも対応するお買い得な中古車、トヨタプリウスをご紹介します。あの人気ハイブリッドカーが急激に値を崩しているのです。

3カ月前の平均価格はほぼ190万円だったのに対し、現在は160万円。30万円も下落しています。原稿執筆時で、修復歴なしの最安値は64万円。100万円以下は42台あります。デビューが2003年で、しかも来月には新型が登場するわけですから、正直これがフツー。今までの高値が異常だったのです。

価格が急落した理由は主に3つ考えられます。一つは、昨年夏のガソリン高による人気です。何しろ新車販売台数のランキングでは、4月~7月は最高で6位だったにもかかわらず、8月にはついに5位。9月は8位ですが、10月と11月は再び5位に、そして12月は3位に食い込むほど。これによってプリウスの中古車は、モデル末期とは思えぬ高値を維持し続けました。ガソリン高が終わっても今度は不況による節約志向がプリウスを支えていました。

ところが今年1月には5位に退き、2月以降はついにベスト10圏外へと消えていきました。これに連動するように中古車市場も下落し続けます。異常人気は今年2月でついに終焉を迎えたのです。

トヨタプリウス インパネ
センターメーターや、指先でちょんと触るだけで操作可能なシフトレバーなど、未来的な演出がなされた運転席周り。今エンジンで走っているのか回生しているのかをモニターに刻々と表示してくれます
この「2月終焉」を演出したのが、ホンダインサイトの登場です。これが値落ちの理由の二つめ。今年2月に登場したインサイトは200万円を切る価格で登場し、一気に売れました。新車でその値段ですから「中古車のプリウスよりも…」と考えた人が多かったのは当然でしょう。

プリウス下落にとどめを刺した三つめの理由は、新型のアナウンスです。まだ発売1カ月前だというのに、先のインサイトに対抗すべく「新型は205万円から」というニュースが流れました。新型がその値段で販売されるなら、中古車はそれより安くなければ売れません。こうして現時点で現行型であるプリウスはさらに値を崩していったのです。

しかし、中古車を考えている皆さんにとってはまさに今からがチャンス。5月の新型登場に向け、下落はなかなか止まりそうにありません。しかも中古車とはいえプリウスなら自動車重量税が無料、自動車取得税も減額されます。まさにお買い得!

100万円以下中古車の走行距離を見てみると5万km超、年式は2005年以前がほとんどです。それでもハイブリッドの雄たるプリウス。そのお買い得感は色あせません。その魅力を次ページでさらに見ていきましょう。
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