日本人は、買いたくても買えない状況が続いていた!?
コンセプトは「4人が快適で楽しい、200万円の“使える四駆”」。濡れてもいい・洗える・スクエアのボディ・最新の4WD…などはこのコンセプトに基づいて採用されました |
旧型だから100万円を切るのは当たり前だろう、と思う方のほうがほとんどのはず。しかし、実はフルモデルチェンジ直後の2007年8月頃は、100万円以下のエクストレイルがありませんでした。旧型のデビューは2000年11月。車両本体価格は200万~300万円という車ですから、普通7年後だったら100万円を十分切っています。でも、無かったのです。
理由は簡単。当時から日本の中古SUVはロシアなど海外での引き合いが強かったからです。引き合いが強すぎで、日本の中古車マーケットでは、日本の業者が「買い負け」する現象が起きていました。特に100万円以下クラスのSUVは、海外組のほうが高値をつけるので、日本の中古車業者はまったく勝てなかったのです。そのため、日本には中古車がありませんでした。
4WDシステムは、エルグランドやテラノなどにも搭載されたオールモード4×4。新型はその進化版を搭載しています。AUTOモードを選んでおけば路面に応じて4輪に適切な駆動力を伝えてくれます |
ところが、この世界的不景気です。円高も進み海外での需要が落ち込みます。さらに追い打ちをかけるように、ロシアでは今年1月から事実上輸入ができなくなるほど高い関税がかけられました。
つまり、買い手がいなくなったのです。特にロシアは全輸出中古車の約4割を占めていたほどの“お得意様”でした。
そんなわけで、我々日本人も、ようやく100万円以下のエクストレイルが買えるようになったというわけです。50万円以下でも見つかります。ではエクストレイルの魅力を次ページで見ていきましょう。