V12搭載のセンチュリーが100万円台前半で手に入る
レクサスにも載っていない、センチュリーのためだけに作られたV12気筒エンジンを搭載。6速ATと相まって、トルクの豊かな、なめらかな走りは、ドライバー自身も癒されるほど。エアサスが至福の乗り心地を提供 |
エンジンは国産唯一のV12。5Lエンジンです。フェラーリやランボルギーニなどのスーパーカー系にV12はありますが、トヨタはこれをスポーツカーではなくショーファーカーに載せてしまったところがまず凄いことです。
徹底的に静粛性が高められた室内では、所有者以外、V12気筒エンジンが載っているなんて気づかせません |
では燃費は極悪かというと、10・15モードで7.2km/L(初期型)。ちなみに中古車で人気の高い旧型アルファード3Lモデル(初期型)が8.9km/L、最終型セルシオ(初期型)が8.2km/L。この3台、いずれも100万円前半から狙えます。ほぼ同じ価格で、家族にも周りにも「とうちゃん、やったね!」的な選択肢ですし、燃費もほぼ同じレベルと言ってもいいのではないでしょうか。
さらに言えば、今後ハイブリッドや燃料電池車、電気自動車の時代へ突入することは必死。となればV12なんて乗ることのできる機会はもうこれが最後です。ヘタをすれば、未来には「そんな化石燃料車があったね」というヴィンテージカー扱いが予想されますが、フェラーリやランボルギーニならまだしも、センチュリーはただ朽ちていくような気がしてなりません。みんなが燃費のいい車に目が向いている今こそ、国産唯一のV12を味わうラストチャンスなのです。
そのほかのセンチュリーの魅力は次ページで