頼もしくチャーミングな旅のパートナー
パリに滞在すると、つい散財。そんなフランス旅行はそろそろ卒業ということで、今回はパリを脱出、しかし宛てのない旅となった。パートナーは「クリオ・イニシャル・パリ」。マニュアル操作が苦手な私にとって、日本仕様と同じエンジン、ATにまずは一安心。靴フェチの私にとってマニュアルは大敵に他ならない。
品の良いシャンパンカラーのボディが導くまま、パリからシャンパーニュ地方へと向かった。はじめはオートルートの制限速度、130キロで走り去る他のクルマを見送っていたが、慣れてくるにつれてそれが当たり前になるから恐い。が、このスピードレンジにおいてもコンパクトなボディに関わらず、実にフラットな乗り心地で気持ちの良いドライビングを堪能できた。
夕方のラッシュに巻き込まれつつも約2時間半で、モエ・エ・シャンドンのメゾンがあるエペルネに到着。小さなビストロでこの街にメゾンがあるベルフォンのシャンパーニュをいただきながら軽いディナーの後、ホテルで爆睡。かつてモエ家の邸宅だった3ツ星ホテルを満喫することもなく朝を迎えた。