ルノー/カングー

ロードインプレッション MTで操るメガーヌ&カングー

昨年秋、ルノー・ジャポンはメガーヌ2.0とカングーにMTを追加した。2台の試乗記をまとめてお届けするとともに、日本でMTに乗る意味についても考えてみた。

執筆者:森口 将之




メガーヌのMTは、日産がプリメーラ用に開発した6速を使う。5ドアハッチバック、右ハンドルという内容で、トランスミッション以外の装備はATと同じ。価格はATより約5万円安い260万4000円だ。ちなみにルノー・ジャポンでは、このあとハッチバック1.6にも5速MTを追加する予定になっている。



走り出す前に、ドライビングポジションをチェック。右ハンドルではあるが3つのペダル配置に不満はなく、ヒール&トゥもしやすい。クラッチはルノースポール(RS)より少し軽く、わりとスパッとつながる感触。まっすぐ生えた長めのシフトレバーは、軽く手を伸ばした位置にある。シフトフィールはカチッとしていて、RSよりもよかった。



2リッターエンジンはATと同じように、2000~3000rpmあたりのトルクの太さが印象的。だからATでも問題なく走るのだが、MTではこれが運転のしやすさにつながっている。クルマがちょっとでも動いていれば3速が使えるなど、ギアの守備範囲が広いので、6速というイメージよりはるかにラクして走れるのだ。



それでいてこのMT、トップギア100km/hの回転数が2700rpmになるというクロスレシオでもある。おかげで高回転まで引っ張っても、シフトアップのときの回転落ちが少なく、リズミカルに走れる。つまりスポーティな気分になりたいときはこまめにレバーを動かし、そうでないときにはシフトをさぼり、と気分によって使い分けることができるのだ。
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