カングー4×4は昨年のカングーのマイナーチェンジと同時に発表されたモデル。成り立ちはセニックRX4に似ていて、最低地上高は200mmまで上げられ、リアサスペンションはRX4と同じトレーリングアームとコイルスプリングを組み合わせたものに変更。フロントサスも強化されている。4WDシステムは前輪が滑ったときに後輪にも駆動力を伝えるスタンバイ式。前輪にトラクションコントロールがつくのもRX4と共通だ。

伝達機構は、RX4ではオーストリアのシュタイア・ダイムラー・プフが開発したビスカス・カップリングを用いていたが、こちらは日産の油圧カップリングを使っている。日産の4WDに使われているカップリングは電子制御タイプなどを除きシュタイアが開発に絡んでいるというから、ルーツは同じといえるかもしれない。

エンジンは1.6リッターDOHC16バルブのガソリンと、1.9リッターのコモンレール式直噴ディーゼルターボ(ルノーではdCiと呼んでいる)。トランスミッションはいずれも5速MTのみだ。グレードは2WDと違い、オーセンティックとアルティカの2タイプ。アルティカはSUVっぽい仕立てを施した4×4専用グレードだ。今回試乗したのもこのアルティカで、エンジンは1.6ガソリンだった。

試乗車を借りにパリの南西、ブローニュ・ビヤンクールにあるルノー本社に行くと、エスパスやアヴァンタイム、セニックといったモノスペース群にはさまれてカングー4×4が置かれていた。第一印象は写真で見ても分かるように、背が高いということ。コーナーでひっくり返ったりしないか心配になってしまった。