ルノー/メガーヌ

ロードインプレッション 1.6リッターMTのメガーヌ

ルノー・メガーヌに1.6リッターMTモデルが追加されたので、さっそく試乗してきた。すでに発売されている2.0MTとの比較を含めて、インプレッションを紹介していこう。

執筆者:森口 将之


メガーヌ1.6MTは、2.0のMTと同じように、ハッチバックだけに用意される。装備はATとまったく同じで、外観はサイドモールが黒、ドアハンドルがボディ同色になり、室内はシートがブラックとベージュのチェック模様のファブリックになる。車重はATより50kg、2.0MTより60kg軽い1250kg。価格はATより10.5万円安い220.5万円で、もちろんいちばん安いメガーヌになる。



エンジンはカングーと基本的に同じだが、チューニングは違っていて、パワーとトルクは95ps/15.1kgmから113ps/15.5kgmにアップしている。2.0のMTは6速だけれど、こちらは5速のMT。クラッチは、それなりに重くスパッとつながった2.0とは違って、カングーのように軽くつなぎやすい。長めのシフトレバーは、2.0に比べるとストロークが長めで、フィーリングもおおらか。クラッチを含めて、より実用車っぽい感じだった。



加速は2.0ともカングーとも違う。1000rpmからでも速度を上げていくカングーや、同じ回転数からぐいぐいダッシュしていくメガーヌ2.0に対して、メガーヌ1.6が加速を受けつけるのは2000rpmぐらいから上。流れに乗って走るなら、アクセルを軽く踏んで3000rpmも回せばいいけれど、気持ちいいダッシュを味わうには、アクセルをしっかり踏み、ギアチェンジをきっちりやる必要があるのだ。



だからこそ、自分の手でクルマを走らせている実感が味わえるし、アクセルを思いきり踏んで走れる爽快さ、頭を使って速さを生み出すおもしろさもある。それにサウンドは、カングーはもちろん、2.0より静かでスムーズ。2.0より500rpm高い6500rpmのレブリミットまで、かろやかに吹け上がっていく。アクセルを踏むこと、エンジンを回すことがとにかく楽しい、小排気量MTの良さがいっぱいつまったクルマなのだ。
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