プジョー/プジョー

1007の使い勝手は、そして走りは?(2ページ目)

日本上陸したてのプジョー1007に乗ることができた。気になるスライドドアの使い勝手はどうなのか、背が高いボディでプジョーらしい走りは表現できているのか、などをレポート。

執筆者:森口 将之

スライドドアということで気になるサイドシルの高さは、ルーフも高いので実際は全然問題なし。乗り降りのしやすさもうれしくなるほどいい。腰を下ろしたシートはサイズがたっぷりしていて厚みもあり、407にも負けないほど座り心地がいい。ただ、シートベルトはかなり後ろにあって取り出しにくく、ドアを閉めながら取ろうとすると手をはさまれそうになる。シート内蔵にしたり、伸縮式のベルトアンカーをつけたりしてほしかった。



リアシートはシトロエンC2と同じようにセパレートの2人掛けで、前後スライドもできる。シートは小柄で座り心地も固めだが、いちばん後方にセットすれば身長170cmの自分が余裕で座れる。こうするとラゲッジスペースの奥行きは狭くなるが、リアシートだけでなくフロントの助手席も畳めるので、そうすれば長尺物も積み込める。シートアレンジのレバーは操作しやすいし、なによりも赤で色分けしてあるのがわかりやすかった。



12種類ある「カメレオキット」インテリアは、インパネ上面はマジックテープで止めてあるだけで、エアコンのルーバーリングはねじ込み、ドアトリムははめ込み、シートは境目に隠されたファスナーで固定だから、取り外しは予想以上に簡単。1セット31500円、ルーバーリングだけなら5880円とそんなに高くないし、自分だったらもう1セット買って、シートとトリムを別の色でコーディネイトさせたりして楽しみたいと思った。



エンジンとトランスミッションは基本的にシトロエンC2やC3と同じ。今回乗った1.6の車両重量は1270kgで、206CCやC3プルリエルよりもさらに60kg重い。ということで、発進はちょっとおっとりしていて、オートモードでは変速時間がゆっくりに感じた。でもスピードに乗れば不満はなく、2ペダルMTでありがちなギクシャク感やシフトショックがないので、スムーズ。パドルを弾いてマニュアル変速すれば、そこそこ元気な加速を手に入れることができた。
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