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ロードインプレッション シトロエンC4に乗る・2(3ページ目)

シトロエンC4インプレッションの2回目は、いよいよ試乗編。C4はプジョー307と共通のプラットフォームを使っているけれど、それがどのぐらいシトロエン・テイストに仕上がっているのかが注目だ。

執筆者:森口 将之

シトロエン完全復活と思わせてくれるクルマ



1.6リッターのクルマは未登録車で、試乗コースが限られていたので、ハンドリングは2リッターでためしたのだが、けっこうレベルが高かった。同じプラットフォームの307のスピードに、シトロエンらしい粘り腰をプラスした感じで、タイヤが鳴くことさえめったにないほど。中でもVTSは、やや固めの足がロールなどを抑えてくれるので、短い試乗時間では、何をやっても切ったとおりに進むという印象さえした。



速度感応タイプのパワーステアリングは、低速ではややねっとりしたタッチを返してくるけれど、速度を上げると自然な手ごたえになってくれる。サスペンションがそんなに固くないこともあって、レスポンスは307よりもおだやかで、ここでもシトロエンらしさを感じ取ることができた。



307と同じプラットフォームを使うということで、シトロエンの個性がどう表現されているか不安もあったC4だけれど、心配するだけムダだったようだ。4グレードの乗り味がすべて微妙に違っていたのもおもしろかった。シトロエンらしさで選べば、価格も考えてセダンの1.6になるだろうが、かつてのBX16バルブのように、鋭さとやさしさをあわせ持ったクーペVTSのキャラクターも捨てがたい。いずれにしても、シトロエン完全復活といっていいクルマだ。

リンク
ガイド記事:ロードインプレッション:シトロエンC4に乗る・1
ガイド記事:パリモーターショー・レポート1:シトロエンの主役はもちろんC4
おすすめリンク:メーカー・インポーター
おすすめリンク:シトロエンのディーラー
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