ルノーの商用車でもっとも小さいモデルはカングー。日本でも乗用車仕様が販売されていることでおなじみだが、ヨーロッパではカングー・エクスプレスと呼ばれる商用車もある。乗用車仕様との販売比率はだいたい50:50で、このクラスの商用車のベストセラーだ。カングー・シリーズは今年春にマイナーチェンジを受け、フロントマスクやダッシュボードなどが変わった。
乗用車仕様と違うのは、ボディの長さが2種類あること。上の写真は旧型のロングボディで、ホイールベースは同じまま、全長を4035ミリから4360ミリに伸ばしている。室内は2人乗りだが、助手席は簡単に折り畳めるようになっており、運転席のまわりは金網で囲まれるなど、とにかく機能に徹した作りだ。
エンジンは乗用車仕様と同じで、ディーゼルが1.9リッター自然吸気、1.5dCi(コモンレール式直噴ディーゼルターボ)、4×4専用の1.9dCiで、ガソリンが1.2/1.6リッター16バルブ。日本仕様にある1.4リッターは消滅して、1.6リッターにATが組み合わされている。このほかEV(電気自動車)やLPG(プロパンガス)仕様もある。