ルノー/その他のルノー車

フランスの商用車たち・ルノー編

先週に続いて、ヨーロッパで販売されているフランス車の商用車を写真メインで紹介していくことにしよう。今回はルノー。LCV(小型商用車)だけでなく、大型トラックもあるのがPSAとの違いだ。

執筆者:森口 将之




ルノーの商用車でもっとも小さいモデルはカングー。日本でも乗用車仕様が販売されていることでおなじみだが、ヨーロッパではカングー・エクスプレスと呼ばれる商用車もある。乗用車仕様との販売比率はだいたい50:50で、このクラスの商用車のベストセラーだ。カングー・シリーズは今年春にマイナーチェンジを受け、フロントマスクやダッシュボードなどが変わった。



乗用車仕様と違うのは、ボディの長さが2種類あること。上の写真は旧型のロングボディで、ホイールベースは同じまま、全長を4035ミリから4360ミリに伸ばしている。室内は2人乗りだが、助手席は簡単に折り畳めるようになっており、運転席のまわりは金網で囲まれるなど、とにかく機能に徹した作りだ。



エンジンは乗用車仕様と同じで、ディーゼルが1.9リッター自然吸気、1.5dCi(コモンレール式直噴ディーゼルターボ)、4×4専用の1.9dCiで、ガソリンが1.2/1.6リッター16バルブ。日本仕様にある1.4リッターは消滅して、1.6リッターにATが組み合わされている。このほかEV(電気自動車)やLPG(プロパンガス)仕様もある。
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