インテリアは2.0とまったく同じ。これで価格は26万円も安いのだから、お買い得と思う人は多いだろう。マイナーチェンジ後のブレークには初めて接したが、ラゲッジスペースの作りは旧型と同じで、このクラスとしてはかなり広い。しかもリアシートはヘッドレストの形状が変わって、折り畳みがしやすくなった。
新しいエンジンによる走りは、加速はもちろん、静かさや滑らかさでも旧型を上回る。アクセルを踏む量は2.0に比べれば大きいが、ペダルが軽くストロークが小さいのでそれをあまり感じない。流れに乗って走る限りでは、床まで踏む必要はなかった。たまたま同じ日に乗ったVWゴルフの1.6リッターよりも、ほとんどの面でこちらのレベルが上だった。
新型1.6のタイヤサイズは195/55R15で2.0と同じ。旧型の1.6(185/65R14)よりも太く扁平になった。そのため乗り心地は新型の2.0に似ていて、低速では当たりの固さを感じる。本国でもこのサイズになっているようだが、シトロエンらしさが失われたような感じがして、ちょっと残念に思えた。