わが国でもヒットしたシトロエンBXの後継車として、1993年に発表されたエグザンティア。その年の終わりから日本にも輸入が開始され、8年間にわたり根強い支持を受けてきた。当初は一般的なエクステリアやインテリアなどに不満が聞かれたが、それはシトロエンが出たときにいつも耳にするもの。今改めてみると、とりわけ外観はなかなか個性的でスタイリッシュなフォルムであることが分かる。


そしてエグザンティアのもうひとつのアピールポイントは、シトロエン独自のテクノロジーである油圧(ハイドローリック)システムを採用していたことだった。サスペンションはベーシックグレードにはオーソドックスなハイドロニューマチック、上級グレードには電子制御を組み合わせたハイドラクティブ・を採用。さらに両グレードとも同じシステムを用いたブレーキ/ステアリングシステムを備えていた。

金属バネとは明らかに異なる、地上すれすれを滑空しているような乗り味。ゆったりしたリズムの上下の動き。路面の感触をあまり伝えないステアリング、スイッチのようにカチッと効くブレーキ。エンジン/トランスミッション以外のすべてのメカニズムの感触が他のクルマと明らかに違う。このフィーリングに魅せられ、ハイドローリック・シトロエンを乗り継ぐユーザーの気持ちは良く分かる。

しかしそのエグザンティアも、まもなく販売が終了となる。昨年秋に開催されたパリサロンで後継車として位置づけられるC5が登場。ヨーロッパではしばらく廉価版として生き残ることになったが、日本仕様は近々販売が打ち切られることが決定した。すでに最後の100台がフランスを出て日本に向かっているというのだ。

この最終モデルは全車リミテッドエディションプラスと呼ばれる特別仕様車になる。外観はバンパー/サイドモールがボディ同色となり、室内は木目風パネルと本革シートがおごられる。つまり最上級グレードのV6エクスクルーシブと同じ仕立てだ。それでいて価格は315万円。お買い得である。

しかもこのモデルには、普通のグレードでは選べない2つのボディカラーが用意される。ひとつはブルーレマンと呼ばれる水色。昨年登場したリミテッドエディションにも設定されていた。もうひとつはヴェールギャランという名前の明るい緑色。こちらは日本へは初登場となる。今までの日本仕様エグザンティアは、ブルーやグリーン系は濃い色ばかりだったからとても新鮮。おまけに両方とも見る角度によって微妙に色合いが変わっていくという魅惑的なカラーリングだ。

エグザンティアの購入を考えていない人でさえも、このスペシャルカラーに塗られたクルマを見たら気持ちが変わってしまうかもしれない。ただし前回の限定車も、真っ先にブルーレマンが売れてしまったというから、「この色でなければ」と考えている人は早めにディーラーを訪れよう。

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