床下の収納スペースはタイヤとバンパーのすき間ぐらいしかないが、その分フロア自体は低くなっている。そしてゲートの角度はシトロエンとしては久しぶりに、垂直に近くなった。最近流行のデザイン重視のワゴンとは一線を画していることが分かる。
ラゲッジスペースに敷かれるマットはリバーシブルタイプで、裏はゴム製。濡れたものでも大丈夫というわけだ。後席背後に内蔵されるラゲッジネットは、シートを畳んだときにも使える。ネットを引っ掛けるフックはていねいな作りで、この種のボディのスペシャリストであるウーリエのマークが入っていた。以前のClose up!で紹介したフロアを油圧で上下させるスイッチは、右側の壁についている。
ブレークの車両重量は1460kg(サンルーフ付きは+20kg)で、セダンの1380kgはもちろん、エグザンティア・ブレークの1430kgよりも重い(セダンのエグザンティアはC5と同じ重さ)。このためだろう、セダンと比べると発進の瞬間に重さを感じる。流れに乗る場合でも、さすがにアクセルを全開にする必要はないが、3000rpmあたりまで回す必要があった。