それは、色香に満ちたモデナの景色もかすむほどの異彩を放っていた。エドニス。突如我々の前にその姿を現したスーパースポーツは、まるでエイリアンのように我々を興奮のるつぼに叩き込んだ。
エドニスは、スーパーカーの産地・モデナ市郊外のBエンジニアリングで誕生した。ブガッティEB110プロジェクトに携わったエンジニアやデザイナーが中心となって開発。デザインはEB110のデ・シャン、エンジニアはF40などのマッツェラッティである。
EB110のV型60度12気筒エンジンをベースに、ツインターボで武装し最高出力650ps以上を得ており、目標とする最高速度は実に360km/hという。まさに世界最高峰のスーパースポーツだ。
EB110の開発ドライバーであったヴィテコック氏のドライブに同乗することが叶った。試乗車は、有名な金色の1号車ではなく、細部をブラッシュアップしたマットオレンジの2号車。インテリアはテストカーらしく、擬装が施されていない状況で、カーボンモノコックが剥き出しである。