テーマ、カッパと続いたランチアのアッパーミドルクラスセダンが新しく生まれ変わる。今春のジュネーブショウで公開されたテシスは、個性的なスタイリングで注目を集めていた。
そして、このほどフランクフルトショウにおいて、ようやくそのインテリアが公開されたのだ。ランチアといえばセンスの良いインテリア、というイメージが強い、いわば内装はランチアの専売特許。その仕上がりに否が応でも注目したくなる。
フィアットもそのことを十分認識しているようで、念には念を入れた仕上げを施して、遅ればせながらの発表となったのであろう。
インテリアを報告する前に、まずはエクステリアのおさらいから。前後の超個性的なルックスは、初めてみたときこそビックリ仰天モノであったが、シンプルで滑らかなサイドビューと相まって、段々と魅力的に見えてくるから不思議だ。
トヨタからベロッサというセダンが発表され、売れている事から見ると、本家本元のテシスも案外いけるかもしれない。
全長は4.88mで、アルファ166やBMW5シリーズはおろか、M・ベンツEクラスをも凌ぐ長さだ。ホイールベースはEクラスと同等の2.8mである。