SUBARU(スバル)/インプレッサ

ATのよさを再認識! インプWRX STI A-Line

インプレッサWRX STIに初のATを搭載した「A-Line」がラインアップに追加。専用にチューニングされた300psの2.5Lボクサーエンジンに5速ATという組み合わせ。2ペダルMTではなくATであることのメリットは?

岡本 幸一郎

執筆者:岡本 幸一郎

車ガイド

2ペダルMTではなく5速AT

A-Lineの価格は315万円で、プレミアムパッケージは336万円となる。ちなみにMTのWRX STIは368万5500円

すでに他ガイド氏の記事にあったとおり、インプレッサWRX STI(以下STI)にATを搭載した「A-Line」が追加されました。

ところでふと見わたすと、宿命のライバルのランサーエボリューションや、GT-Rもそうだし、あるいはドイツ勢のVWやアウディ、さらにはポルシェやフェラーリなどの超高価車も、どんどん2ペダルMT化されている現実があります。STIについても、2ペダルMTの登場に期待していた人も多いことと思います……が、まずは、とにかくAT免許で運転できるSTIが登場したことを歓迎しようじゃありませんか!

AT化によりメーターにシフトポジションの表示が備わり、レッドゾーン開始はMTの8000rpmから6700rpmへ。ステアリングコラムから、Dレンジでも一定時間マニュアル操作を受け付けるパドルシフトがはえる
こうした高性能車でATというと、かつてランサーエボリューションにも、「GTA」というAT搭載グレードがあったことを思い出しますが、こちらSTIでは歴代を通じてまったく初めて。インプレッサの場合、かつてのセダンだった時代にも、同じく走り系セダンとしての地位を確立していた兄貴分のレガシィがあります。あるいはハッチバックになった今、あえて比較的年齢の高い層に向けるのであれば、アネシスがベースでもよかったという意見もあるかと思いますが、それこそレガシィとキャラがかぶってしまいます。やはり、今回のA-Lineのように、ハッチバックをベースに、STIのルックスとパフォーマンスを与え、それに5速ATを組み合わせたことにこそ存在価値があるんじゃないかと思います。

また、2ペダルMTではなくATである点について、気をもむ人も少なくないでしょう。A-Lineを買おうかという人は、それなりに意識の高い人であるはず。しかし、ATだからこそ得られるよい点もたくさんあるのです。それを今一度、思い起こしてみたいと思います。

STIのMTとA-Lineではシートの設定が大きく異なる。MTでは標準でアルカンターラ/本革、オプションでレカロ製シートが選べるが、A-Lineでは標準でファブリック/合成皮革、オプションで「プレミアムパッケージ」に含まれる本革シートが選べる。ただ、A-Lineでもレカロを選べたほうがいいのではと思う

次ページでATのメリットを
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます