VW(フォルクスワーゲン)/その他のフォルクスワーゲン車

フォルクスワーゲンのスポーティモデル試乗

フォルクスワーゲンのフルラインアップ試乗会より、ゴルフGTiに追加されたピレリや、パサートバリアントR36、イオス、パサートCCなど、スポーティな趣のあるモデルをピックアップ。その楽しさをお伝えする。

岡本 幸一郎

執筆者:岡本 幸一郎

車ガイド

ゴルフ5のラストを飾るGTIピレリ

日本には限定100台が導入される。ボディカラーは2色で、ブラックマジック・パールエフェクトが価格405万円、写真の特別塗装色サンフラワーが価格419万円

フォルクスワーゲンのフルラインアップ試乗会が開催され、スポーティモデルを中心に試乗することができました。近年ずっとインポートブランドの国内販売台数ナンバーワンの座についているフォルクスワーゲンは、最近ではますます扱うモデル数も増えて、スポーティな車種を多数ラインアップするようになってきました。

ピレリP-Zeroのトレッドパターンを模したレザー/マイクロファイバーのコンビネーションシートを採用まずは、イエローのボディが鮮烈なゴルフGTIピレリから。ピレリというのは、もちろんイタリアのタイヤメーカーのことですが、ゴルフGTIとピレリの関係は、日本未導入ですが、初代ゴルフGTIの末期の1983年まで遡ります。同車は専用にチューニングされたエンジン、ピレリのロゴをあしらった専用アルミホイールなどを持ち、限定1万500台が世界であっという間に完売したとのこと。今回もゴルフ5のラストを飾るモデルとして、25年ぶりに復活となりました。


ピレリを表す「ロングP」のロゴ入り18インチアルミホイールと、225/40R18サイズのP-Zeroタイヤを装着
専用エンジンは、大径ターボチャージャーをはじめ、シリンダーヘッドおよびピストン(圧縮比10.3→9.8)、ECU、インジェクターなどを採用。最高出力はノーマルを30ps上回る230ps に。DSGの2速ギア比は2.150→2.045とされた内外装を専用に仕立て、エンジン、トランスミッション、サスペンションも専用にチューニングするなど、初代のスピリッツを現代に蘇らせています。乗り込むと、タイヤを模した表皮を持つバケットシートが印象的。サポートの強いスポーティな着座感をもたらします。

ドライブフィールでは、エンジンパワーがカタログモデルのGTIとは段違い。グッと盛り上がるようなパワー感があります。最近では大人しめのターボ車が多い中で、ゴルフGTIピレリでは、往年のターボ車らしい加速感を楽しむことができます。


専用デザインのボディ同色リアバンパーが与えられるほか、スタンダードのGTIではブラックとなるフロントスポイラーおよびサイドスカートも、ピレリではボディ同色となる。さらに、エキゾーストサイレンサー、専用サスペンション(最低地上高115→120mm)を装備
ハンドリングも、心なしか攻めた味付けとなっています。ノーマルのGTIでは安定志向の傾向ながら、ピレリはちょっとオーバーステア気味な部分もあり、それがまた楽しいのです。

ゴルフはまもなく次期モデルに移行しますが、このGTIピレリであれば、新型が出ても誇りを持って乗れることでしょう。ちょっと価格は高めではありますが、ゴルフファン、GTIファンにとって注目すべき1台です。

次ページでパサートバリアントR36を紹介
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