SUBARU(スバル)/インプレッサ

インプレッサ アネシスはスポーツセダン!?(3ページ目)

北米での存在が伝えられていたインプレッサの4ドアセダンが「アネシス」の名で日本で発売された。スポーティな「2.0i-S」グレードのラインアップに、期待せずにいられない。そのスポーツセダンとしての素性を探る。

岡本 幸一郎

執筆者:岡本 幸一郎

車ガイド

欲しいのはハッチバックと同じラインアップ!?

インプレッサはやっぱりセダンが欲しいという人は少なくないし、日本での発売を心待ちにしていたファンも多いはず

では、肝心の走りについて。動力性能については、2L自然吸気ボクサーエンジンに4速ATが組み合わされますが、全体的にトルク感が薄め。もう1段だけでもギアが増えると、だいぶ印象は変わるのではないかと思います。また、FFとAWDでの重量差は50kgとなっていますが、やはりFFのほうが若干速いように感じられます。

フットワークについては、スポーティグレードの2.0i-Sは、17インチタイヤを履き、スプリングやダンパー、スタビライザーが欧州仕様となります。これのチューニングがなかなか絶妙なのです。

やや初期の固さは感じるものの、強めのダンピング特性が振動を瞬時に収束させ、タイヤを路面に追従させ、ハイスピードのコーナリングでも極めて優れたライントレース性を示します。あまり乗り心地を悪化させることもなく、スポーティな感覚を楽しませてくれる味付けです。

これまでAWDのみの設定だった2Lの自然吸気エンジン車で、FFが選べるようになった点もポイント
駆動方式によってステアリングフィールも微妙に異なり、2WDのほうが操舵力が軽く、4WDのほうが手応えがあります。ドライ路面では、両車のハンドリングに大きな違いを感じることはありませんが、雪道など条件が悪くなれば、その差は明らかになってくることでしょう。

というアネシスの20i-Sですが、今では上か下かという両極端のクルマしか存在しなくなったスポーツセダンのカテゴリーの中で、価格が安く、そこそこスポーティな感覚を楽しめるクルマというという点では、アネシスはけっこうポイント高いと思います。

そうなると期待せずにいられないのが、さらなる高性能版の登場です。エンジンは、2Lターボでも、2.5Lあたりの自然吸気でもいいでしょう。もちろんMTも欲しいところです。早い話が、ハッチバックと同様のラインアップが、アネシスにもあって欲しいと思うのですが、スバルさんいかがでしょうか?

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