R32はクルマ好きに訴える「特別感」を持っている
インテリアはGTIに近い。もちろんDSGもある |
コーナーに対して操舵していくと、それこそノーマルのゴルフと変わらぬ自然な感触でノーズがインを向き、実にしなやかにコーナーを駆け抜けていく。乗り心地が良いにもかかわらずコーナリング時のロールもしっかりと抑えられており、クルマ全体の反応も決して鈍なものにはなっていない。さらに速度を上げていくと、おそらく4WDの4モーションも効果を発揮しているのだろう、実に頼もしい踏ん張りを感じさせる。
それだけにコーナリングは実にオン・ザ・レールの感覚で、どんなに速度が高まってもこの感覚が失われないように思えるほどの確かさを伝える。
ゴルフ・シリーズでは既に、日本でも今年から発売されているスポーツモデル「GTI」が高い評価を得ているが、R32はさらに異なるキャラクターを持つ魅力溢れるモデルだ。
225/40ZR18サイズのミシュランを装着。 |
最近日本では、新高級車ブランド「レクサス」がISというプレミアム・スポーツセダンを送り出して話題を呼んでいるが、R32はそれと比べてもいい仕上がりを持っている。しかもこちらはISよりもさらに、クルマ好きに訴える「特別感」を持っているのがポイントだ。
さて、気になるR32の価格…。先代はあれほどのパフォーマンスを持つスペシャル・モデルながらも400万円を切る価格で提供されたことで話題となったが、今回のR32はさすがにそこまで迫れるかどうかは分からない。おそらくレクサスのIS250とタメを張るくらいの価格に落ち着くのではないか? と個人的には予測する。そして日本での導入時期は来春が予定されているというから、もう少しだけ首を長くして導入を待ちたい。
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