カーメンテナンス/便利なカー用品

最新のフラットワイパーでもゴム交換が可能

輸入車を中心に採用が広がっているフラットワイパーだが、従来はワイパー丸ごと交換する必要があったため、交換のコストも割高だったが、フラットワイパー対応の替えゴムを使えばリーズナブルに交換可能だ。

執筆者:宮島 小次郎


ゴム交換と合わせて、撥水コーティングもできる!

 超強力シリコート
PIAA
超強力シリコート替えゴム
価格(2本セット)/オープン(実勢価格4000円前後)
問/PIAA
輸入車を中心に採用が増えているフラットワイパーは、従来のトーナメントタイプのワイパーブレードよりもシンプルな構造で、高速走行時にも浮き上がりにくいよう空力特性を高めた次世代のワイパーとして注目されています。ただし、造りが簡単な分、トーナメントタイプのように劣化しやすいゴム部分だけを交換するという方法でメンテナンスができなかったのが難点でした。

ところが、意外と知られていませんでしたが、国内のワイパーメーカー、PIAAでは、そうした輸入車の純正フラットワイパーに対応した替えゴム『超強力シリコート替えゴム』を開発し、数年前から販売を行っているのです。これを使えば、高価なフラットワイパーも毎回ワイパーブレードを丸ごと交換せずとも、リーズナブルにクリアな視界を得ることができるというわけです。

断面形状
フラットワイパーの断面形状は、従来のタイプとはやや異なり、補強のプレートもない
もちろん、これまでにも、フラットワイパー用の替えゴムは、国内外のいくつかのアフターパーツメーカーからリリースされていたのですが、それらは基本的にワイパーブレードごと同メーカーのフラットワイパーに交換した際に、ゴム部分だけを交換できるようにと設定されているものでした。


また、見た目は全く従来のトーナメントタイプとは異なるフラットワイパーとはいっても、そこに使われているゴムは、やはり従来品と近い形状をしています。そのため、市販の替えゴムの中から近いサイズのものを見つけて、無理やり取り付けることも行われていたようでした。

交換作業
ドライバーなどの工具は必要だが、交換作業はとても簡単だ
その点、PIAAの替えゴムなら、当然ながら交換はとてもスムーズに行えます。700mmと長めのサイズに設定されているため、実際に取り外した現物に合わせて、ハサミやカッターなどでカットすることで、幅広い車種に対応できる設計となっているようです。



ブレードタイプ
ブレード全体がゴムで覆われているタイプは交換可能
ただし、購入前にひとつ注意する必要があるのが純正フラットワイパーでも、タイプによってゴムの交換ができないものがあるということです。見分け方は右の画像の通りですが、どうやらBOSCH製のワイパーが交換可能で、VALEO製は交換ができないタイプのようです。

ところで、この超強力シリコートは、実際に使ってみると、ワイパーとしてもなかなか機能的であることが分かります。まず、その材質についてですが、製品名からも分かる通り、シリコンゴムがベースとなっていることから、撥水コーティングを施したウィンドウでも、ビビリが発生しにくいという特徴が挙げられます。

さらに、その表面には撥水成分を配合した特殊なコーティングが施されていることから、5分ほど作動させるだけで、強力な撥水皮膜を形成することができるのです。もちろん、すでに撥水コーティングを行っている場合には、さらにコーティングの持続性を高めることができますから、マメにコーティングをするのが面倒という人にも最適です。

ただし、一点注意してほしいのが、ワイパーブレードはゴムだけでなく、ワイパーゴムをウィンドウに抑えつける働きをしているベース部分にも劣化は起こります。そのため、ゴムだけを替えていればOKというわけではなく、ゴムは1年に1回、ブレードは2年に1回くらいのペースで新品に交換するといいでしょう。



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