バラストの設置場所、配線のレイアウトを考える
次に配線作業についてですが、まずバーナー、バラスト(HIDライトを点灯させるためのコントロールユニット)、リレーなどのキットを仮に接続してみて、製品が正常に作動するか確認してみます。この時点で点灯しないようでは、どこかに不具合があることも考えられますから、しっかりと確認しておきたいところです。バラストはなるべく目立たない場所で、かつしっかりと車体にボルト止めできる設置場所を探したい |
HIDキットには、大抵バラストを固定するためのステーやボルトなどが付属されていますが、多くの車種では付属品だけでは十分とはいえないようです。そのため、実際の装着作業に入る前に、バラストの装着場所を決め、付属のステー以外にどんな部品(といってもホームセンターで手に入る汎用ステーなどで十分です)が必要になるか確かめ、それらの部品をあらかじめ用意しておくと作業がスムーズにいくでしょう。
バラストの設置が完了したところで、ようやく配線作業です。最近の製品は、配線作業は基本的にカプラーオンで装着できるように設計されていることが多いので、接続自体はいたって簡単です。あとは配線がエンジンの可動部などと接触しないよう取り回しに気をつけながら、配線を取り回してゆきます。このとき、配線が長すぎたり、短すぎたりした場合は面倒くさがらずに、配線を延長したり、短くしたりといったちょっとした加工をすると、エンジンルーム内をすっきりと仕上げることができるでしょう。
動作不良の原因となりやすいマイナスアースは、確実にアースが取れる場所を探すこと |
以上、簡単ではありますが、HIDヘッドライト装着時の注意点をまとめてみました。最近の製品は配線作業自体はとても容易になりましたが、スマートに取り付けるためには、ちょっとした工夫が必要なことは以前と変わりません。ポイントはしっかりと前準備をしておくことです。また、作業は必ずバッテリーのマイナス端子を外してから行ってください。