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HIDヘッドライト取り付け時の注意点(2ページ目)

前回までの記事では、市販のHIDヘッドライトを選ぶ際のポイントなどを紹介してきましたが、今回はDIYで交換をしたいというユーザーに向けて、装着時の注意点などを取り上げます。

執筆者:宮島 小次郎

バラストの設置場所、配線のレイアウトを考える

次に配線作業についてですが、まずバーナー、バラスト(HIDライトを点灯させるためのコントロールユニット)、リレーなどのキットを仮に接続してみて、製品が正常に作動するか確認してみます。この時点で点灯しないようでは、どこかに不具合があることも考えられますから、しっかりと確認しておきたいところです。

バラストの設置
バラストはなるべく目立たない場所で、かつしっかりと車体にボルト止めできる設置場所を探したい
そして、エンジンルーム内のレイアウトなどを確認して、どこにバラストを設置するか、配線はどこを通すか、また配線の長さは足りるか、といったポイントをチェックします。特にバラストの設置は、水が掛かりにくく、しっかりとボルトで固定できる場所を探したいものです。最近のバラストは、ひと昔前に比べれば、かなり軽量でコンパクトになってきましたが、両面テープなどで止める簡易的な方法はなるべく避けたいものです。

HIDキットには、大抵バラストを固定するためのステーやボルトなどが付属されていますが、多くの車種では付属品だけでは十分とはいえないようです。そのため、実際の装着作業に入る前に、バラストの装着場所を決め、付属のステー以外にどんな部品(といってもホームセンターで手に入る汎用ステーなどで十分です)が必要になるか確かめ、それらの部品をあらかじめ用意しておくと作業がスムーズにいくでしょう。

バラストの設置が完了したところで、ようやく配線作業です。最近の製品は、配線作業は基本的にカプラーオンで装着できるように設計されていることが多いので、接続自体はいたって簡単です。あとは配線がエンジンの可動部などと接触しないよう取り回しに気をつけながら、配線を取り回してゆきます。このとき、配線が長すぎたり、短すぎたりした場合は面倒くさがらずに、配線を延長したり、短くしたりといったちょっとした加工をすると、エンジンルーム内をすっきりと仕上げることができるでしょう。

マイナスアース
動作不良の原因となりやすいマイナスアースは、確実にアースが取れる場所を探すこと
配線作業で注意したい点は基本的なことですが、プラス電源とマイナスアースを確実に取るということです。プラス電源は、可能な限りバッテリーから直接引くことで、ライトを安定して点灯させることができます。マイナスアースも接続後に動作が安定しないときの原因になりやすい部分ですから、確実にアースが取れるポイントを探して配線します。確実なのは、やはりバッテリーに直接つなぐことですが、純正のアースポイントなどに共締めする方法もおススメです。

以上、簡単ではありますが、HIDヘッドライト装着時の注意点をまとめてみました。最近の製品は配線作業自体はとても容易になりましたが、スマートに取り付けるためには、ちょっとした工夫が必要なことは以前と変わりません。ポイントはしっかりと前準備をしておくことです。また、作業は必ずバッテリーのマイナス端子を外してから行ってください。


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