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HIDヘッドライト取り付け時の注意点

前回までの記事では、市販のHIDヘッドライトを選ぶ際のポイントなどを紹介してきましたが、今回はDIYで交換をしたいというユーザーに向けて、装着時の注意点などを取り上げます。

執筆者:宮島 小次郎


バーナーの形状によっては、ライト側に加工が必要なことも

最近では、市販のHIDヘッドライトもずいぶんと安くなってきました。10年くらい前、HIDヘッドライトが市販化されたころは10万円オーバーが当たり前でしたが、今では通販などでは1万円前後で売られているものもあります。そこで、どうせなら自分で交換をしてみたいと思う人もいるのではないでしょうか。今回は、そんなDIY作業のときに気を付けたいポイントをいくつか紹介したいと思います。

まずは購入した製品に付属されるバーナー(ハロゲン式でいうところのバルブ)がしっかりと装着できるか、確認してみてください。同じバルブタイプの製品を選んでいれば、取り付けできて当たり前と思うかもしれませんが、HIDは製品によってバーナーの形状やサイズが違ってきますから、まずはここから確認してください(本当は購入前にチェックすべきですが……)。

シェード部
バーナーとシェードの干渉は、実際に装着してみないと分かりにくいもの
ポイントとなるのは、バーナーを挿入した時にランプ内のシェード(カサ)と干渉しないか、それとバーナー後部のスペースがしっかりと確保できるか、の2点です。シェードとバーナーが干渉する場合は、最悪の場合、シェードをカットするといった加工が必要となります。そうなると、今後ハロゲンタイプに戻すにはライトユニットごと交換しなくてはならなくなるかもしれないので、注意が必要です。

バーナー後部
バーナー後部が出っ張っているために装着できないことも
バーナー後部のスペースは、特にH4のハイ/ロー切り替えタイプでは、後部が出っ張るような形状となっていますので、実際に装着するスペースがあるか確認します。装着の際に、バッテリーやエアクリーナーケースなどが干渉する場合は、一時的に取り外すことで作業スペースが確保できるかもしれません。

また、ライト裏がカバーで被われている車種では、バーナーと干渉する部分をカットしたり、穴を開ける必要がある場合もあります。バーナーとカバーの干渉がなくても、バーナーへと繋がる配線を通すための穴などを新たに開ける必要が出てくることも考えられます。カバーに加工をした時は、カバー内に水分が入らないよう、ゴムパッキンなどで防水処理をすることもポイントです。

次ページでは配線時の注意点を紹介します
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