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カーメンテナンス的中古車購入ガイド Vol.2(2ページ目)

無類の中古車好きでもあるガイドが紹介する中古車購入ガイドの第二弾。外装に続いて、今回は内装でチェックすべきポイントを紹介します。実は中古車においては、内装こそ重視したい部分なのです。

執筆者:宮島 小次郎

ファブリクシートの傷みは修復するのが難しいと考えたい

シートの穴
タバコの吸い殻などによってできたファブリックシートの穴は、補修するのが難しい
では、実際に中古車でよくある事例を元に、より具体的に注意した方がいい部分について紹介します。まずは一番の大物と言えるシートです。シートは大きくファブリック(モケットなども含む)とレザーに分けられますが、ファブリックでよく見られるのが、前述の染みや汚れの他、タバコの吸い殻によるコゲ穴ですね。

こうしたコゲ穴は専門業者に頼んでリペアしてもらうことも可能ですが、あくまでも穴を目立たないようにする程度のものです。完全に元に戻すには、新品に交換するしかありません。しかし、シートの表皮がダメになったからといって、自動車メーカーからシート表皮だけが単品で供給されることはかなり稀だと考えた方がいいでしょう(輸入車など一部の高級車では、シート表皮の単品設定があります)。

つまり完全に直すとしたら、最悪はシートを丸ごと交換する必要があるということです。当然、たかがコゲ穴のために高額な修理費用が掛かってしまいます。同様にファブリックシートの表皮に落ちないほどの汚れが付いてしまった場合も、交換するしか手はありません。ただ、シートは座ってしまえば見えない部分ですから、機能上問題がなければ、割り切って諦めるのも手ですし、程度の良い中古部品を見つけて交換するという方法も考えられます。

レザーシートの傷み
レザーシートの擦れやしわなどであれば、専門業者に頼めばかなりのレベルまで補修できる
次にレザーシートですが、使い込んだシートでは、乗り降りする側の座面やサイドサポートが白っぽく擦れてきたり、座面に深いしわが寄って、くたびれて見えることが多いですね。こうなるとせっかくのレザシートもなんだか貧乏くさく見えてしまいますが、実はレザーシートはファブリックと違ってリペアによって、かなりのレベルにまで修復することが可能です。

このあたりは以前の記事でも取り上げましたが、実はクルマのレザーシートは例え本革を使っている部分でも、乱暴に言えばボディの外板と同じようにペイントが施されているのです。そのため、汚れを落とし、傷んだ部分を補修して、その上からまた新しく塗装をすることでかなりきれいに直ります。

しかも補修に掛かる費用は、新品に交換することを考えれば、かなりリーズナブルに上がります。ただし、その仕上がりについては、施工する業者の技術力や使用する塗料の質などによって大きな差があるようですので、本当にいい状態に直したいという人は、コスト優先ではなく、クオリティ重視で施工業者を選ぶべきでしょう。

次ページでは、その他に注意すべき点を取り上げます
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