音質はそこそこだが、価格と機能を考えれば納得の性能!

キット内容
キットには、ヘッドフォンやFMトランスミッター用アンテナ、シガーソケットアダプター、USBケーブルなどが含まれる
使用レポートの前に、まず使い方を簡単に説明します。クルマ側の準備は、FMラジオをつけて76.0~90MHzの間で近辺に放送局がないバンドに設定。そして、Kana GT-Rの電源を入れ、FMトランスミッターの設定をクルマ側のバンドと合わせて、音楽を再生します。基本的にはこれだけで、クルマのオーディオからKana GT-Rにダウンロードした音楽ファイルが再生可能です。

クルマ側のデッキとケーブルでつなぐ必要はありませんし、しっかりと充電しておけば、電源を取る必要もありません。FM電波の受信状況に問題がなければ、プレーヤー本体を見える所に置いておく必要すらないので、インパネまわりにこうしたものを置いておくのが嫌な人にも、全く問題はないのではないでしょうか(実際、モノは非常に小さいので、洋服のポケットでもどこでもしまえます)。

画面例
モニターサイズはミニマムだが、2色の有機ELディスプレーを採用し、視認性は良好だ
実際の音質については、FMトランスミッターによる転送ということからも分かる通り、それほど素晴らしい音質という訳にはいきませんが、もともとが圧縮された音源ですし、クルマの中で聴くということを考えると、個人的にはほとんど不満がないレベルです。イメージとしては、受信レベルの良いFM放送と考えてもらうといいかもしれません。

ただ、近くのバンドで本当のFM局があったり、いわゆる違法無線のような大きな入力が近くであると、それなりにノイズを拾いますから、それぞれが使用する地域に合わせて周波数帯を変えるなどの工夫が必要です。また、もともとの音源の音量レベルによって、車内のスピーカーから出る音量にも結構違いがありますから、ボリューム調整はCDが変わるごとに必要になってくると考えた方がいいでしょう。

シガーソケットアダプター
長時間連続して使用する場合には、シガーソケットから電源の供給が可能だ
それと内臓バッテリーの容量は、ちょっと少な目なようです。車内でFMトランスミッターをフルに使う場合、満充電状態でもメーカーの発表値で約4時間(実際は音量を大きくするともっと短くなるようです)となります。そのため、長時間のドライブの際には、付属のシガーソケット用アダプターを使う必要があります。

ただ、何といっても、これだけの機能を備えていながら、実勢価格で5000~8000円という驚きの低価格を実現しているのですから、正直文句のつけようはないと思います。純正デッキのCDプレーヤーが壊れてしまったけど、交換するのもちょっと……、という人やクルマに乗らない時にもオーディオプレーヤーとして使いたいという人(ステレオタイプのイヤフォンも付属)にも、この価格ならちょっとしたお試し感覚で使ってみることができるのではないでしょうか。

私の場合、仕事でいろいろなクルマに乗る機会があるのですが、クルマが変わっても簡単に好みの音楽を聴けるということで、このKana GT-Rを重宝しています。また、プライベートで純正オーディオがカセットデッキというちょっと古いクルマに乗るときにも、このオーディオプレーヤーが活躍しています。




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