LEDバルブは製品によってかなり性能差がある
ポジションバルブをLED化してみた状態。シャープな色味は、確かにちょっと今ドキな感じだ |
まず大きいのが熱の問題です。LEDは熱に弱いため、強力なLEDほどしっかりと熱対策を施す必要があるのです。まぁ、このあたりはちょっと細かい構造的なハナシになりますので、詳細は置いておきますが、見極め方のひとつとして、製品のセールスコピーにそうした部分まで考慮した設計が施されている、との説明があるようでしたら、そのあたりも問題ないだろうと判断できるかと思います。
また、熱の問題とも関連がありますが、LEDの電流制御の方法も重要です。こちらもちょっと小難しいハナシですが、LEDを正常に点灯させるためには、しっかりと電流値を制御する必要があるのです。過大な電流が流れると、発熱しLEDの寿命を縮めることにもなりますし、電流が低すぎれば、LED本来の明るさを発揮できません。
電流値をコントロールする方法は、抵抗を入れる方法と定電流ダイオードを使う方法とがあります。クルマの場合、電力の供給源となるオルタネーターの発電量はエンジン回転数などによっても変動するものですから、ダイオードを使用したタイプの方が比較的安定して、LEDの電流をコントロールできるようです(その分、コストが上がってしまいますが……)。製品を選ぶ時は、そのあたりも注意してみるといいかと思います。
HIDはバーナーの色温度によって、光の色合いが変わってくるが、LEDと合うのは6000Kくらいのタイプだろう |
このように、バルブのLED化は単にポジションバルブの色味を変えるだけのことですが、実はいろいろと問題点があるのです。しかも、LEDバルブの値段は製品によって2個セットで1000円前後から高いものでは1万円近くするものまでかなり幅があり、いずれにしても通常のバルブと比べてもかなり割高となります。それでも、LED化をしたい! というのなら、上記のような注意点を気にしながら、チャレンジしてみてください。それともう一点、光量の足りないLEDバルブでは車検に通らない可能性もありますから、そのあたりもくれぐれもご注意ください。