光軸調整はユーザー車検で最も注意すべきポイント
車検に掛かる費用を少しでも抑えるために有効なのが、自分で車検を通すユーザー車検です |
すでに皆さんご存知かと思いますが、ユーザー車検とは自分でクルマを陸運支局に持ち込み、検査を受けることで車検を取得する方法です。ユーザー車検の検査ラインでチェックされる項目は、大きく7つに分かれます。灯火類を含めた外観や装備の不具合、サイドスリップの量、スピードメーターの狂い、ブレーキ性能、排気ガスの成分、ヘッドライトの角度、下まわりの点検が、その内容です。
このうち最も問題となりやすいのが、ヘッドライトの角度です。上に向きすぎていれば、対向車の迷惑となることがありますし、下向きではあまり遠くまで照らせず、危険を伴うことがありますから、確かにヘッドライトの角度は大切です。ただ、ヘッドライトの角度は、乗車人数やトランクルームの荷物の重さなどによって、簡単に角度が変わってしまうものです。
その割に最近のヘッドライトの光軸テストは、相当に厳しいものといえます。個人的な感覚としては、4~5年前くらいまでは、光軸でNGが出てもどれくらい狂っているのかを検査員に確認し、目視で光軸を調整する作業でも、もともと大きく狂っていなければ、2~3回の調整でOKが出ていました。
検査ラインの光軸テストが非常に厳密になってきているのに対応するため、テスターも最新の高性能なタイプが不可欠となってきた |
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