エンジンが掛からない原因は?バッテリー上がりだけではない!
セルの回転が弱々しくエンジンが掛からない場合、全ての電装品をオフにして数分置いてから再度始動させてみると、エンジンが掛かることもあります |
では原因の特定方法ですが、まずはエンジンが掛からない状況について考えてみてください。ポイントはセルモーター(エンジンを始動するモーター)の作動音です。キーをひねったとき、通常であれば「キュキュキュ」と数回クランキング音が聞こえた後にエンジンが始動しますが、そのクランキング音が「ウォンウォンウォン」と弱々しい場合には、バッテリーが弱っている可能性が大です。この場合は後述する救出法で、復帰できる確率が高いといえます。
次にいくらキーをひねっても、セルモーターが全く作動しない場合ですが、これはバッテリーの放電がかなり進行していることが考えられます。ポイントとしては、キーをオンの位置まで回したときに、メーターパネル内の各チェックランプが点灯するか、という点を確認してください。チェックランプは正常に点灯しているが(もしくは光り方が弱い)、クランキングしないという場合は、バッテリーがかなり放電している可能性が高いです。スモールランプなど、消費電力が少ない電装品を作動させてみて、弱々しくても作動するようであれば、なんとか救出可能な場合もあります。
チェックランプすら点灯しない、クランキング時に異音がする、エンジンが掛かってもすぐにエンストしてしまうという場合には、配線の不具合やリレー、ヒューズ、セルモーター、燃料系統など様々なトラブルが考えられますので、本格的な点検修理が必要となります。意外と見落とされがちなのが、少し前にバッテリーを交換していたり、ターミナルを外す作業を行っていて、その後ターミナルの接続端子をしっかりと締めていなかったために、徐々に緩んで接触不良を起こしてしまうケースです。その場合は、バッテリーターミナルの緩みをチェックしてみると判別できるはずです。
次ページではバッテリー上がりの対策法を紹介します