カーメンテナンス/車の点検ポイント

新規格SLオイルも市場に登場 エンジンオイルの選び方の基本(2ページ目)

エンジンオイルを交換するときは、どういう基準で選んでいますか?初めてオイルを選ぼうとすると、いろいろなブランドや種類があって良く分からないものですが、とりあえずココを押さえておけばOK

執筆者:高山 則政

ベースオイルも気にしておきたい
 エンジンオイルはベースオイル(基油ともいう)に各種の添加剤を配合した組成になっています。特にAPIのSJや最新のSLでは求められる性能基準が高くなってきているので、それに関係してベースオイルの質もアップしてきています。

 最もベーシックなのは、鉱物油(ミネラルオイル)で安く購入できますが、時代とはマッチングしにくくなってきました。性能的に初期状態を保てるのは1500~2000kmともいわれていて、もちろんそれを過ぎたからといってエンジンが壊れるようなことはありませんが、ちょっと古さを感じます。
 これからの主流となるのは、鉱物油の精製度を増して化学的処理を加えた部分合成油(セミ・シンセティック)です。熱や使用過程での安定性に優れていて、最新規格はこれでなくてはクリアできないともいわれているようです。また、似たようなものに半化学合成(パート・シンセティック)というのもありますが、鉱物油と化学合成油をブレンドしたオイルで経済性と性能のバランスを図ったものです。
 最も高性能なのは、航空機などでも使用されるベースオイルを主体にした化学合成油(100%、フル、ピュアなどが頭に付くシンセティック)ですが、価格が高いのでオイルにこだわる人向きでしょう。

初めてオイル選びをする場合も、この3点くらいの予備知識をもって、クルマに最もマッチングするものを購入して欲しいと思います。
【編集部おすすめの購入サイト】
Amazonで人気のカー・バイク用品をチェック!楽天市場で人気のカー・バイク用品をチェック!
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます