ガス
この季節になると、ガソリンスタンドなどでガス補充を勧められることもあります。が、基本的にガスは減るものではありません。毎年入れるというのなら、どこかから漏れていると考えて修理に出すのが先でしょう。減らないといっても、ゴム部分からかすかに透過するそうですが、それでも7~10年くらいはノーメンテでいけることが多いのです。ガス量チェックは、ドライヤーという円筒状のパーツの上にあるサイトグラスで分かります。エアコン作動中に透明または小さな泡が流れていくなら正常で、泡が多く流れるなら不足という大まかな判断が出来ます。でも、最終的には圧力ゲージでチェックするのでプロに依頼すべきでしょう。良くガスが抜けるというクルマでは、配管の接続部やコンプレッサーからのオイルにじみをチェックしたいものです。
また、古いクルマではフロンR12を使っていて、価格面も含めての入手性が困難になりつつありますが、R12タイプも対応可能というガスが登場しています。
ベルト
エアコンのコンプレッサーはエンジンで回されますが、かなり馬力を食うものなのでベルトにも大きな負担が掛かります。暑くなる前に、ベルトの状態をチェックしたいものです。溝部分に細かいヒビ割れがないか?張り具合は適切か?エアコンをONにした時に、キューっという鳴きが出ないか?をチェックしておきます。
ゴミ
まれに、コンデンサーに落ち葉や虫の死骸が大量に張り付いて、放熱不良を起こしている場合があります。コンデンサーは、ラジエーターグリル内にあってラジエターを小さくしたような形状をしています。大抵は、最前面にあるのでゴミが溜まっていないかチェックしておきます。家庭用のエアコンも室外機の周りに物を置くと通風が悪くなって、冷えなくなるのと同じ理屈です。
その他のサービス
カーショップの中には、エアコンガスのリフレッシュサービスを行っているところもあります。これは、エアコンの配管に機械をつないでガスを通し、機能回復を行うサービスのようです。
エアコンに異常を感じたら・・・
エアコンが冷えない、使うと異音がするなどといったトラブルが起きた場合は専門店で見てもらうことをオススメします。イチオシは自動車電装店で、オルタネーターやセルモーターの修理やエアコンなどのクルマの電気専門の修理工場です。ちょっと入りにくい雰囲気はありますが、ディーラーなどからの修理も結局ここに入ってくることも多いので、直接持っていった方が話しが早いかなという気がします。初期のトラブルなら、単品だけの交換で済んだものが、最後まで使ったために配管内にゴミをまき散らし、全ユニットを交換するハメになったという話しもあるので、早めの対処を心がけたいものです。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。