悠々と回るエンジン
シンプルで操作しやすいインパネだが、650万円のSUVとしては質感の面でもの足らない。エクステリアが個性的なだけに、インテリアにももう少し個性が欲しい気もする。オートエアコンやECLIPSEのHDDナビは使いやすい |
車重が2トンを超えるため、軽やかに加速していくワケではないが、フル乗車でもしないかぎり、街中ではモアパワーを!と思うことは少ないはず。しかし、ボディの重さがあるのと、意外と高回転型のエンジンでもあるため、極低速域からパーシャル域にかけてのトルクがもう少しあるとより走りやすいだろう。鈍重では決してないのだが、当然このサイズと重さだけに俊敏でもない。
乗り味も持ち味
後席は6:4分割可倒式で、荷室のボタンを押すだけで背もたれが前に倒れる。後席にもシートヒーターを装備する |
とくに高速道路での移動に向いている走りで、足もハンドリングもゆったりした動きだからあまり飛ばさずに悠然と走るのが心地よい。まぁ、サイズも「L」だし、顔つきが顔つきだから、飛ばしていないのに、先を譲られることは多々あったが。山道ではボディが重いから、ハンドリングも軽快ではないし、アンダーステアに終始するが、安心して走れるのも確か。もう少しブレーキの効きが良ければ、なお走りのよさが際立つのだが。
快適な乗り味に、静かで出来のいいV6エンジンと走りからは、アメリカンSUVらしい個性と現代的な完成度の高さを感じられた。
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