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大人になった2代目ムラーノ

初代ムラーノの成功を受けて、登場した2代目ムラーノ。デザインコンシャスなスポーティSUVだった初代から、上質な大人のSUVへとイメチェンした2代目はどんな味わいを見せてくれるのだろうか。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

SUVはツライよ!?

フロントビュー
2代目ムラーノが登場。初代の成功を受けて、世界約170カ国で発売を予定するグローバルモデルに。全長4825×全幅1895×全高1730mmというディメンションは、日本では小さくはないが、SUVとしては王道といえるサイズ。価格は315万~404万2500円
初代ムラーノは2002年の北米投入から、04年の日本など、世界中から導入してくれという要望が相次いだモデル。従来のSUVとは一線を画す大胆なデザインやオンロード重視の走りが、世界中で加熱していたSUVブームにもマッチしたのだろう。

しかし、2代目は初代と市場環境が異なる。ガソリン高は落ち着いてきたとはいえ、北米や日本、欧州などではサイズ、排気量ともにダウンサイジング化が進んでいる。胸を張って大きなSUVに乗れる空気でもなくなっている。そんな中に登場した2代目ムラーノの走りや居住性はどうなっているのか?短い時間、街中での試乗だが、印象を報告したいと思う。

上質さが着実に向上

リヤ
リヤビューは日本未導入の「FX」シリーズなど、最近の日産SUVのイメージに沿った印象を受ける。世界を見回してもスタイリッシュなSUVに入ると思う
ムラーノというとグリルを中心としたフロントマスクなど、まずデザインが注目される。初代を購入した人もスタイルに惚れたことが決定打になったはず。また、初代ムラーノのインパネまわりは、フェアレディZを彷彿とさせるモチーフが採用されるなど、内・外装ともにスポーティさが強調されていた。

2代目のデザインは、ムラーノの新型と分かるフォルムをしているものの、成功作の2代目ならではの苦労も感じられる。デザインの良し悪しは個人の嗜好によるから、個人的見解だが、2代目ムラーノは、繊細さは増して複雑な線と面を感じさせるが、線が細くなった感じを受ける。初代の方が男性的な荒々しさで、2代目は少し国籍不明というか、あえていえば東南アジアチックの印象も受ける。

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