16:00 王宮とベルビュー博物館
きらびやかな王宮内部を見学したい方は夏に訪れましょう
王宮別館の右翼部分にある「ベルビュー博物館」はかつて王家の住居にも使われた©fonds Bellevue
ロワイヤル広場からロワイヤル通りを少し北上して右手に曲がれば、国王が執務をとる王宮が正面から臨めます。現在の建物はルイ16世様式で、レオポルド2世が1904年に改造させたもの。ベルサイユ宮殿に心酔していた王様らしく、内部はきらびやかなシャンゼリアが圧巻(内部の一般公開は夏期のみ)。王室に興味があるのに夏以外にきてしまった人は、王宮別館の右翼部分にある「ベルビュー博物館」へ。1776年ギマールによって設計された建物は、かつて王家の住居にも使われていましたが、2005年にはベルギー史と王室を振り返る博物館として再生を果たしました。
王宮の地下に眠る「クーデンベルグの遺跡」© M. Vanhulst
また余裕があれば是非立ち寄ってほしいのが、王宮の地下にある「クーデンベルグの遺跡」。入り口はベルビュー博物館内にあります。1731年の火災で消滅したというカール5世がお気に入りだった宮殿跡の地下部分が生々しく残されています。さながら足下に眠る広大な迷宮といった趣きで別世界にタイムトリップしたよう。王宮の向かいには、かつて貴族の狩猟地であった「ブリュッセル公園」が。市民の憩いの場として親しまれており、素顔のブリュッセルを垣間みることができます。
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■Palais Royal(王宮)
毎年夏期 (7月末~9月中旬までということが多い)に一般公開
■Musée BELvue(ベルビュー博物館)&Site archéologique de Coudenberg(クーデンベルグの遺跡)
開館時間:火~金曜10:00~17:00、土日10:00~18:00
入館料:ベルビュー博物館+クーデンベルグの遺跡両方で大人8ユーロ、どちらかひとつなら5ユーロ、18~25才は3ユーロ、18歳以下は無料
16:45 ノートルダム・デュ・サブロン教会とグラン•サブロン広場
フランボワイヤン・ゴ シック様式で名高い「ノートルダム・デュ・サブロン教会」
有名ショコラティエが集まるグラン=サブロン広場
ロワイヤル広場の方に少し戻り、レジョンス通り(Rue de la Régence)を南西に下るとノートルダム・デュ・サブロン教会が見えてきます。15世紀初めから約100年かけて建設されたフランボワイヤン・ゴシック様式で、端麗な姿から「ブリュッセル内ではこの教会が一番好き」という声もよく聞かれます。ステンドグラスの美しさに定評があるので、内部の見学希望者は開館時間内である17時前に着くようにしてください。ノートルダム・デュ・サブロン教会の前は広場になっていてショップが軒を連ねますが、ヴィタメール、ピエール=マルコーニなど有名なショコラティエが集まっていることで有名。このグラン=サブロン広場にある気持ちの良さそうなテラスで、チョコが贅沢に使われたデザートでお茶にしましょう。辺りは骨董品屋も多く、土日ならアンティーク市が立ちます。
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■Notre Dame du Sablon(ノートルダム・デュ・サブロン教会)
開館時間:月~金曜9:00~17:00、土日曜10:00~17:00
入場無料