モータースポーツ/SUPER GTについて

SUPER GT 2007総集編 GT300(3ページ目)

SUPER GT 2007年シーズンの総集編!第2弾は最終戦までチャンピオン争いがもつれたGT300クラス。GT500とは違い参戦車種も多いGT300クラスに参戦したランボルギーニ・ガイヤルドなども紹介します。

辻野 ヒロシ

執筆者:辻野 ヒロシ

モータースポーツガイド

名門タイサンが送り込んだユンケルパワー!

ユンケルパワータイサンポルシェ
【写真:SUPER GT.net】

最近はプロトタイプカー的なマシンのオンパレードになっているGT300で健全な?GTマシンと言えるのがポルシェ911GT3だ。今年も純粋にレースを楽しむ数チームのプライベーターがポルシェで参戦したが、中でも別格の存在と言えたのがチームタイサンだ。GT300をポルシェで制した経験を持つ名門チームタイサンは非常に強力な体制を敷いて参戦し、ル・マンでも豊富な経験を持つ西澤和之が監督就任。さらには谷口信輝/山路慎一という熟練ドライバーコンビを擁することになった。

第7戦ツインリンクもてぎで優勝を飾ったファーンバッハ&谷口
【写真提供:MOBILITYLAND】
第2戦で早くも3位表彰台に登るが、その後は数戦に渡って苦戦。さらにチームは山路慎一が体調不良で離脱するという挫折も味わった。セパンでは監督の西澤が自らステアリングを握り、菅生からはアメリカン・ル・マンシリーズなどでポルシェのドライブ経験が豊富なドミニク・ファーンバッハを起用。

マシントラブルも多発し、相変わらず苦しいレースが続くが、逆境を乗り越え第7戦ツインリンクもてぎで優勝。さらには最終戦・富士ではブッチギリの優勝を飾り、シーズン2勝という予想以上の躍進を見せた。

強烈なインパクトだ!
派手なユンケルのカラーリングで走るポルシェの姿は実にパワフルだった。苦境やトラブルを乗り越え、ポルシェを高次元で仕上げてきたチームには大きな拍手を送りたい。何ともプライベーターらしいというかGT300らしいチームを久々に見た気がする。何度か起こってしまったトラブルさえなければチャンピオンもありえたかもしれない。しかし、そこで生まれた経験はきっと来年のチャンピオンに向けた大きな原動力となるだろう。

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