モータースポーツ/SUPER GTについて

SUPER GT 2007総集編 GT300(2ページ目)

SUPER GT 2007年シーズンの総集編!第2弾は最終戦までチャンピオン争いがもつれたGT300クラス。GT500とは違い参戦車種も多いGT300クラスに参戦したランボルギーニ・ガイヤルドなども紹介します。

辻野 ヒロシ

執筆者:辻野 ヒロシ

モータースポーツガイド

成長するベテランドライバー

紫電を駆る54歳のベテラン高橋一穂
【写真提供:MOBILITYLAND】
今年のGT300のチャンピオン争いが面白くなった最大の要因はドライバーの大きな成長が見られたことだろう。特に紫電に乗るオーナードライバーの高橋一穂の成長が素晴らしかった。

すでに54歳という年齢ながら、いまだにレーシングドライバーとしての向上を求め、勝利に向って邁進するその姿には美しささえ感じるのだ。他のスポーツではあり得ない異色の存在である高橋は加藤寛規の手ほどきを受けながら、今年もさらにドライビングスキルを向上させ、親子ほどの年齢差がある若手に果敢にバトルを仕掛けていった。
2年連続、僅かな差でチャンピオンを逃したという現実があるにしても、ファンは確実にその成長を楽しんでみていた。エキサイティングなレースを見せてくれる54歳、高橋一穂は今年一番輝いていたドライバーかもしれない。
プリヴェKENZOアセット・紫電 (加藤寛規/高橋一穂)
【写真:SUPER GT.net】


ARTAガライヤはチャンピオン獲得ならず

ARTAガライヤ
今年のGT300クラスには2005年まで圧倒的な速さを示しながら一度も王座に就けずに引退した名車、ASLガライヤが復活した。あれだけの人気を誇りながらロードゴーイングカーの市販化が実現しなかったという意味でも不遇の名車だ。

SUPER GT仕様のARTAガライヤは昨年はプロモーション用展示物として全国のオートバックス店を転々としていたそうだ。今年はオートバックスと鈴木亜久里のジョイントプロジェクト=ARTA Projectが10周年を迎えたこともあり、チャンピオンの座を掴むべく新田守男/高木真一の黄金コンビで復活を果たした。

ARTAガライヤのそのポテンシャルの高さは健在で、開幕前のテストから好調を維持。NSXらとやりあっていた頃の爆発的な速さこそないもののシーズンを通じて安定した速さを披露。第3戦富士の荒れたレースではしっかりと優勝を飾っている。しかし、優勝はこれ1回のみに留まり、またもチャンピオン獲得はならなかった・・・
富士で優勝!復活をアピールしたARTAガライヤ
【写真:SUPER GT.net】


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