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クルマの未来を占う“COTY祭り”(2ページ目)

11月11日、日本カー・オブ・ザ・イヤー2008-2009が選出された。今年の顔となるクルマが選ばれるわけだが、単純に性能の良いクルマ、売れるクルマが選ばれるわけではないという。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

クルマの理想像の一つ

COTY・iQ
日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したトヨタ・iQ。全長3m弱で4人乗りが可能。安全性と環境への配慮のバランスもとれた“革新的”なFF車として評価された

COTYの受賞車を見ていくと、自動車を取り巻く「時代」や「技術」が見事に伺える。ちなみに昨年の受賞車は景気の悪化&環境問題の盛り上がりを受け、燃費良くコストパーフォーマンス高いフィットでした。

ということで今年はトヨタiQが見事大賞獲得となった次第。何度か紹介した通り、完成度高いワケでもなく販売台数だってそう期待できない。性能を追求したクルマでもありません。けれど社会情勢など考えれば、今後の自動車の理想像の一つと言ってよかろう。

iQみたいなクルマばかりになると、おそらく自動車から出る二酸化炭素の排出力は今の半分。交通事情の悪い東京都内でさえ駐車場問題が片付くんじゃなかろうか。社会や環境に与える負担の少なさという点から評価すると軽自動車よりやさしい。

COTY・GT-R
ニュルブルクリンクで7分29秒3という市販車最速ラップを記録しポルシェを脅かした日産・GT-R。特別賞 MOST ADVANCED TECHNOLOGYを受賞した

ちなみに対抗馬はiQと正反対の日産GT-Rだった。こんなクルマばかりになると困ったもの。けれど「自動車」という文化を考えるとムダも大切。加えて販売台数は極めて少ないため「iQ全部とGT-R全部の二酸化炭素排出量を比較すれば」みたいな考え方も出来る。

鬼が笑うかもしれないが、来年のCOTYはホンダ・インサイトと次期型トヨタ・プリウスの「ハイブリッド車ガチンコ対決!」になると思う。



■2008-2009 日本カー・オブ・ザ・イヤー 「トヨタ・iQ」
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■特別賞 Most Advanced Technology 「日産・GT-R」

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