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新車購入時、上級オーディオは付けるべきか否か?

新車を購入する際、「オプションとなっている上級オーディオを付けるべきか」は意外と迷うもの。困ったことに日本の自動車メディアのほとんどがオーディオの評価を行わず、扱うメディアも基本的に悪くは書かないため、ユーザーは買っていいのかわからない。今回はそんなオーディオの話について詳しく解説してみよう。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

メディアはオーディオ評価をしない……上級オーディオはどうする?

新車を買う際、けっこう迷うのが「オプションとなっている上級オーディオを付けるかどうか」である。例えばマツダ車の場合、デミオ以外全ての車種に『BOSE』サウンドシステムを設定しています。日産もフェアレディZのようなスポーツカーから電気自動車リーフまでBOSEを選ぶことが可能。BOSEにとって大きな市場になっているそうな。

ロードスターに搭載されているBOSEサウンドシステム。その性能は?

ロードスターに搭載されているBOSEサウンドシステム。その性能は?


日本車に上級オーディオを初めて採用したのはトヨタである。初代レクサスLS400(セルシオ)の『ナカミチ』、気合い入った素晴らしいオーディオだった。ちなみに最近のレクサスは『マークレビンソン』を採用しているけれど、コストパフォーマンスは非常に厳しい。BGMレベルのボリュームなら何とか聞けるものの、音量を上げた途端、悲しくなります。

ちなみに世界で最もクルマのオーディオに厳しいのはアメリカ。トヨタが高級オーディオを投入するキッカケになったのも、アメリカでトヨタより高価なレクサスを売るためである。日本勢に続き、ヨーロッパ勢も高級オーディオをアメリカ市場に投入することになった結果、続々と自動車用オーディオ以外のメーカーを引っ張ってきた。

考えてみたらマークレビンソンのアンプなど100万円を下回る製品は無いし、ボルボが採用している『バウワーズアンドウィルキンソン』なんて普通に揃えると1000万円級となってしまう。レジェンドの『クレル』や、以前、スバル車に採用されていた『マッキントッシュ』なども、一揃え数百万レベルの超高級オーディオだったりする。

長い前置きになった。果たして上級オーディオはどうだろうか? 結論から書くと、てんでダメなモノから「なるほど!」とウナるモノまで玉石混交。困ったことに自動車メディアはオーディオの評価を行わず、オーディオを扱うメディアも基本的に悪口は書かないのがオキテのようなもの。バイヤーズガイド無し状態だと思っていい。

現在、日本車で最もコスパの高い上級オーディオは?

そんな中、私は機会あれば上級オーディオについて紹介している。傾向から書けば、レクサスのマークレビンソンは全て「う~ん」。マツダのBOSEについちゃ「ロードスターのようなナマクラBOSEもあれば、アクセラのような納得いくBOSEもある」。日産のBOSEも同じ。リーフのような「いいね!」という出色の出来もあります。

もちろん本人が納得していれば、どのオーディオも「買って良かったですね」になるのだけれど、オーディオ通を乗せたときに自慢するのはやめておいた方がいい。いずれにして購入するときは是非とも試聴していただきたい。自分のお気に入りのソースを持ち込み(ブルートゥースはダメです)、ボリューム上げて鳴らすこと。

その際、シンセサイザーで作った迫力ある重低音と高域の音が混ざったソースならベスト。ここのバランスを聞き心地良く作ることこそ難しい。マークレビンソンやナマクラBOSEなど、そもそも重低音が満足出来るレベルで聴こえてこないです。上級オーディオより標準のオーディオの方が良いこともあるから悩ましい。

フォステクスとホンダが共同開発したバックロードホーン型サブウーハー

フォステクスとホンダが共同開発したバックロードホーン型サブウーハー


参考までに書いておくと、現在日本車で最もコスパの高い上級オーディオはホンダN-BOX SLASHの『フォステクス』。このクルマのオーディオ、マークレビンソンやレジェンドのクレルなど相手にしないほど素晴らしいです。クルマを買うときはぜひともオーディオも試して欲しいと思う。駄作のオーディオに何十万も出すのは無駄使いです。

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