想像のナナメ上のデキ

iQフロント
2007年9月にフランクフルトショーでコンセプトカーが発表され、翌年3月にジュネーブショーで市販型プロトタイプが発表された。年内には発売される予定だ

トヨタiQのプロトタイプに試乗した。例によって様々なメディアで賞賛の嵐が吹き荒れることだろう。ここは私らしく冷静に紹介してみたい。

まず走り。普通に走っている限りホイールベース2mという短さを感じさせず。テストコースでの試乗だっため100km以上の速度域まで試してみたけれど、全く問題なし。乗り心地も良好だ。

絶対的な動力性能は「必要にして十分」といったところ。車重が900kgを切っているため、68馬力の3気筒1000ccエンジンで元気よく走ってくれる。ターボエンジンを搭載する軽自動車と同等。

iQリア
全長はヴィッツに比べ-800mmの2985mm。全幅は全長のわりにはワイドな1680mmで、広い室内空間を実現している

「もう少し改良したらいい」と感じた点は二つ。おそらく前後ショックアブソーバーの特性差(メーカーが異なる)のためだろう。発進時にリアが大きく沈み込む。夜間だと明確なヘッドライトの光軸変化を感じるんじゃなかろうか。

二つ目はブレーキを掛けながらハンドルを切った時の挙動。これまた後輪の落ち着きが足りず、早い段階で姿勢制御装置VSCの出番となってしまう。安全性という点に関しちゃ問題ないものの、乗っていて少し違和感あります(今回の試乗車は市販車でなくプロトタイプ。10月中旬と言われている発売までに改良されてくると思う)。

驚いたのは小回り性能。ボディが短い上、ハンドルの切れ角も大きい。テストコースに設定された「教習所の3分の1サイズ」のS字やクランク、車庫入れを一度も切り返しせずクリアしてしまった。想像のナナメ上方を行く身のこなしです。