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走りを磨いた新型ウィッシュ

ウィッシュがフルモデルチェンジを受けて2代目になった。バルブマチックを採用したエンジンなど、やはり走りが注目ポイントだ。1.8Lか2.0Lか迷う人に試乗記をお届けしよう。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

走りが変わったウィッシュ

フロントビュー
2代目ウィッシュはオーバーフェンダーを採用している2.0Z、1.8Sが3ナンバーで、2.0Gと1.8Xが5ナンバーになる。1.8Sの2WDは全長4590×全幅1720×全高1590mmというディメンション。価格は184万~248万円。エンジンは1.8Lと2.0Lで全車CVTとの組み合わせになり、2.0Zと1.8Sにはステアリングにパドルシフトも備わる

ウィッシュは3列シートのミニバンだが、背高系のヴォクシーやノアのように、「広さ」という単純明快なアピールがしにくい。ボディを拡大して車内を広くしてしまうと、ウィッシュのよさもコンセプトさえも消え去ってしまう。

サイズを見ると、2.0Zの全幅1745mmは例外的で見た目の派手さ?やサイズ感は、2.0Gあたりと比べると車格が違うとさえ感じる。1.8Sという主要グレードのひとつもタイヤサイズとオーバーフェンダーの採用で「5ナンバー超え」をしたが、最小回転半径は5.2mと2.0Gと1.8Xよりもむしろ短い。

また、最量販グレードになるはずの1.8Xや2.0Gは1695mmの聖域は守られた。このクラスのボディサイズなら、5だろうが3ナンバーだろうが気にしない向きもいるだろうし、駐車場事情からその数センチがクルマ選びを左右する人もいるはずだ。


1.8Lのエンジンがいい

リヤビュー
1.8Sは3ナンバーだが、リヤのトレッドは1.8Xと変わらず、フロントのトレッドが拡幅されている。ただし最小回転半径は1.8Sの2WDが最も小さい
前回の記事でも報告したが、新型ウィッシュは特徴のないフルモデルチェンジになってしまう条件が揃った状況下だけに、なんとしても「変わり映えしない」と思われるのだけは避けたかったはず。大きく変わったフロントマスクや走りのブラッシュアップはその表れだろう。まずは、走りから見ていこう。

最初に試乗したのは、1.8Sでタイヤサイズは195/60R16。引き締まった足だが、乗り心地は悪くない。ボディの動きが安定しているから、多人数乗車のミニバンとして安心して大切なゲストも、騒がしい?子ども達も乗せられるだろう。

1人で平坦路を走っている分には「エコドライブモード」を押しっぱなしでも実用上不足はなく、1.8Lで十分と思える。低速から元気だし、しかも発進時に「つんのめる」ような演出過剰なスポーティさもほとんど感じられなかった。ストップ&ゴーの多いシーンでもスムーズに走らせられるし、CVTならではの空走感も少なく、ブレーキも日常では不満はない。

バルブマチックの採用とCVTの組み合わせが貢献しているのも明らかで、燃費は分からなかったが実用燃費も着実に向上しているはず。初代の初期型辺りからの買い替えであれば、走りの面では進化のほどを実感できるだろう。

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