20%もの燃費向上
「快適 スタイリッシュ ワゴンR」をコンセプトに、経済性や使い勝手、室内の快適性や乗降性を向上させている |
日本のベストセラーカーであるワゴンRが5年ぶりにフルモデルチェンジした。スタイルを見ると地味に感じるものの、ハード的に大きく進化。ライバルのムーヴと真正面から戦える実力を持たせてきたから凄い! さすが軽自動車界の横綱だと感心しきり。以下、詳しく紹介しよう。
新型ワゴンR最大の魅力は実用燃費にある。実現が困難と言われてきた2015年度燃費基準を、ハイブリッド車以外の新型車で初めてクリアしてきたのだ。ちなみに2番手は燃費を最優先し開発されたiQ。従来型と比べ、大雑把に言えば20%程度実用燃費を改善させたと思っていい。
先代より開口幅が広がったフロントドアや、地上から345mmという低さのリアステップで、乗降が一段とラクになった |
どれどれ、とCVT仕様で試乗会場近辺の一般道を走って燃費チェックしてみたら、平均速度30km程度の通勤パターンで16km/L前後。もう少し流れの良い道なら軽く17km/Lを超える。人間の感性は「20%以上違うと誰でも解る」と言われるため、新型ワゴンRを買ったら燃費の良さを実感出来るハズ。
ターボ仕様やベースグレードに組み合わされる4速AT仕様は、ターボ無しモデルのCVT仕様より10%程度悪くなるらしい。現在販売されている軽自動車で一番燃費の良いモデルと考えていいだろう。ガソリン高騰という時代背景では強力なセールスポイントになると思う。
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