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ダイハツ・ソニカの走りに大注目

背高ワゴンの軽自動車が猛威を振るうなか、敢えて、ぐっと低めのプロポーションで走りを打ち出した。その実力はいかに?

執筆者:岩貞 るみこ


クルマを動かす楽しさを思い出させてくれる軽自動車!

なんだ、これは?

その瞬間、私のアタマの中は混乱していた。いま乗っているのは確か、軽自動車だったはず。だよね?

そのくらいソニカの走りは群を抜いていた。いや、抜きまくりだ。脅威の世界はまったくもって下克上。リッターカーの面々は、うかうかしているとソニカに全部持っていかれてしまうだろう。

一般的に軽自動車といえば、多少の良し悪しはあるものの、その乗り心地は「それなり」である。振動、エンジン音。ブレーキを踏んだときのゆるさ、ドアを閉めたときの音。すべてが軽の名の下に作られた、同じ音色の同じ雰囲気。ひとつ上のリッターカークラスのそれとは明らかに違っている。まるで音や品質にまで「軽自動車の領域」が定められているかのようにだ。

ところがどうしたことか、ソニカの場合、軽自動車の領域はどこへやら。エンジン音の静けさ。振動の少なさ。パワステやブレーキの手応え足応えはまるでリッターカー。それも質のいいリッターカーすら脅かす品質感である。オマケに床周辺の音の進入も阻止されているからタイヤが地面を蹴るときに発生するロードノイズまで抑えられていて、逆に風きり音が耳につくくらいだ。

アクセルを踏んで、低く風を切り抜けていくようなフォルムを動かすと、CVTにターボチャージャー付きエンジンの滑らかさが際立つ。左右へハンドルを動かすと、間髪いれずにボディが向きを変えていく軽快さ。サスペンションはガチガチなスポーティというほどでもないけれど、クルマがしゃきっと走るには十分なしなりと硬さを備えている。なんだこの走りは?

ただ動き回るだけでなく、クルマを動かす楽しさを思い出させてくれる。後席の広さも、最後になっちゃったけれど褒めておこう。

ダイハツ・ソニカのホームページはこちらから。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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