軽なのに装備は高級車並み
カスタムRSにはターボエンジンが搭載され、発進直後から高速走行まで力強くスムーズな加速を生み出す。最大トルクは、他グレードの65N・mに対し、カスタムRSは103N・mをマークしている |
試乗会では最上級グレードとなる「カスタムRS」(ターボエンジン+CVT。155万4000円)も味見してみた(顔つきが標準モデルと違う。レンジローバーのパクり風味です)。
全体的な印象は「動力性能に余裕があるためコンパクトカーに近い満足感を味わえる」。100km/h巡航時の回転数をチェックしたところ3000回転少々。これなら高速道路を使ったロングドライブだって楽チンだ。
タイヤや足回りも贅沢なものを使っており高速安定性高し。軽自動車をファーストカーとして使いたいユーザーだったらターボ付きグレードを選ぶのもいいだろう。
ムーヴコンテ カスタムでは、洗練された落ち着き感のあるブラック基調のインテリアを採用。ステアリングには、デザインの高さで有名なイタリアの自動車関連製品ブランド「モモ」のステアリングを設定している |
驚いたのは全体の4分の3のグレードに標準装備される運転席パワーシート。軽自動車を乗り継いでいるユーザーはもちろん、上のクラスから乗り換える層にとってもインパクトは強い(高級車と同じく、ボタンを押せば自分のドライビングポジションに復帰してくれるという機能も付く)。
おすすめグレードは111万3000円の「L Limited」。パワーシートが不要ならベーシックな「L」(103万9500円)で十分。ABSと15万円程度で買える基本機能重視のカーナビを付ければ相当高い満足感を味わえるだろう。
撮影:尾形和美・カーセンサー